【ソウル13日聯合ニュース】統一部が北朝鮮憲法が規定する朝鮮労働党の領導(指導)原則をより明白に示した北朝鮮権力機構図改正版を出した。
 同部が11日に発刊した2009年版の北朝鮮権力機構図によると、朝鮮労働党は北朝鮮の最高軍事指導機関である国防委員会を領導し、権力体系上、国防委より上位にあると明示された。2008年度版では、国防委は労働党の領導を受けると矢印が記されているものの、図表上では対等な位置に置かれていた。

 金浩年(キム・ホニョン)報道官は13日、「2008年版は党の領導を明示しつつも党と国防委を並列して描いたため、『党の領導』という北朝鮮社会主義憲法規定に矛盾するのではないかとの指摘があり、修正した」と説明した。ただ、領導の概念は政治、社会的意味が強いため、国防委員会が「上命下服」の関係にある労働党の下部機関だという意味ではないとした。

 また、2008年版は労働党内の軍事委員会を党中央委員会の下部機関としていたが、今年度版は軍事委の名称を党中央軍事委員会と訂正し、党中央軍事委員会と党中央委員会を対等な機関として表示した。

 統一部関係者は「北朝鮮が労働党指導体制であることを明示した朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法と労働党規約など法条文に基づき、権力機構図を新たに作成した」と説明した。

 統一部はまた、同日に「2009北朝鮮の主要人物」も新たに発刊した。それによると、昨年は30人の閣僚のうち、全吉寿(チョン・ギルス)鉄道相、金光栄(キム・グァンヨン)林業相、金泰奉(キム・テボン)金属工業相、許沢(ホ・テク)電力工業相、金彰植(キム・チャンシク)農業相ら9人が新たに任命された。

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