決勝戦を終え、銀メダルを首にかけた代表メンバー=23日、ロサンゼルス(聯合ニュース)
決勝戦を終え、銀メダルを首にかけた代表メンバー=23日、ロサンゼルス(聯合ニュース)
【ロサンゼルス24日聯合ニュース】第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、韓国は決勝に進出し韓国野球の力を世界に知らしめたが、残された解決すべき宿題は少なくない。
 まずは体系的なチーム構成と管理案作りが急がれるとの指摘だ。今大会で優勝した日本は、昨年の北京五輪では韓国に2度敗れ「ノーメダル」に終わり、球界は少なくない苦痛を味わったが、総意を結集し巨人の原辰徳監督を日本代表の司令塔に据え、着々と大会準備を進めてきた。選手も松坂大輔(レッドソックス)、イチロー、城島健司(以上マリナーズ)、福留孝介(カブス)、岩村明憲(レイズ)ら5人のメジャー組を含む歴代最強の布陣を敷き、「サムライジャパン」の名を掲げた。

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 一方、韓国はチーム構想から混線の連続だった。昨シーズンが終わると同時に韓国野球委員会(KBO)は監督選任に動いたが、北京五輪で金メダルを獲得した斗山のキム・ギョンムン監督、韓国シリーズ2連覇を達成したSKのキム・ソングン監督がいずれも固辞し、曲折を経てハンファのキム・インシク監督が指揮棒を握った。しかし、共感を得られる十分な討論もなく、技術委員会の一部幹部による即興的な決定だったとして、論争が起きた。コーチ選任についても何の規定もなく、一方的にリスト発表と告示が続き、混乱は深まった。

 こうした混乱を収めるため、プロ野球8球団の監督らは昨年末、技術委員会の決定に無条件で従うと合意したが、ことし初め、理事会は「前年度韓国シリーズ優勝監督を代表監督とする」と発表。これは、現場の意見を完全に無視した決定だとの指摘が大勢だ。

 選手選抜もスムーズではなかった。第1回大会で投打の要だったパク・チャンホ(フィリーズ)とイ・スンヨプ(巨人)が、所属球団に専念するとの考えから代表入りを固持したことは致し方ない。しかし、米市民権所有者のペク・チャスン(パドレス)を本人の意見を1度も聞かず予備リストに入れたり、1年間休業状態だったキム・ビョンヒョンを選んだ挙句、「パスポート紛失」というおそまつな理由で除外したのは、行政力の不在としか言いようがない。

 KBOは米国から帰国後に緊急理事会を招集し、WBC代表選手らに支給する報奨金の規模を話し合う予定だ。ここで代表選抜と管理規定についても、自然と言及されると思われる。ただ、チーム管理規定はプロ野球8球団の社長が1度集まっただけで決められるものではない。現場をはじめ球界全般の意見をまんべんなく取りまとめ、最も効率的な案を構築する努力が必要だ。

 韓国野球は今回のWBCで惜しくも準優勝に終わったが、20代の若い選手らの技量と強じんな闘魂で、世界中の野球関係者から賛辞を受けている。世代交代に成功した若い主役らを4年後、より強く成長させるためには、KBOの体系的な管理案が切実に求められる。

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