閣議で発言する韓昇洙首相=2日、ソウル(聯合ニュース)
閣議で発言する韓昇洙首相=2日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル2日聯合ニュース】韓昇洙(ハン・スンス)首相は2日の閣議で、北朝鮮による核実験やミサイル発射による朝鮮半島の緊張感を制御し、韓国の経済・社会における「北朝鮮ディスカウント」を最小限にとどめなければならないとの考えを示した。
 韓国経済は5月に輸出が28%減少するなど、対外依存度の高さから外部要因に弱いことが明らかになったと指摘。関連官庁は状況の変化を鋭意注視するとともに各界の意見を取りまとめ、経済危機対策を補完し成果を出すよう一層努力してもらいたいと指示した。
 また、米ゼネラル・モーターズ(GM)の連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)申請とオバマ大統領による国有化発表、英国のさらなる金融不安の可能性、東欧諸国の国家破綻(はたん)宣言の可能性などが提起されたことで、世界経済の回復が遅延したり悪化しないか懸念されるとの見解を示した。
 済州で開催されている韓国・東南アジア諸国連合(ASEAN)特別首脳会議にも言及し、李明博(イ・ミョンバク)政権初の多国間首脳会議で、新アジア外交構想が具体化する有意義な会議だと評した。今後、徹底した後続措置を取り、韓国・ASEANの関係設定を1段階高めるよう努力してほしいと注文した。
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