【ソウル20日聯合ニュース】ことしの韓国経済の貿易依存度は景気回復に伴う輸出入の急増で85%に達し、世界最高水準を示す見通しだ。3年連続で依存度が80%を超えることになり、韓国経済が対外環境に極めて弱い構造だということを顕著に示している。
 企画財政部などが20日に明らかにしたところによると、政府はことし国民経済に対外貿易が占める割合を示す指標、経常国民所得対比輸出入は85%水準で、昨年(82.4%)より2.6ポイント上昇すると見通した。輸出が45%、輸入は40%と、いずれも昨年(43.65%と38.79%)を上回る予想だ。
 2007年までは韓国経済の貿易依存度が80%を超えたことは1度もなかった。2008年の世界金融危機後、貿易依存が深まるなか、対外不確実性にさらされる程度も拡大したことがわかる。
 韓国経済の貿易依存度は、1990年の51.1%から1994年には46.9%まで落ちたが、1998年にアジア通貨危機を経て65.2%まで上昇した。その後は2002年が54.6%、2004年が57.9%、2004年が66.2%、2005年が64.6%、2006年が66.7%、2007年が69.4%と、50~60%代を維持してきた。2008年にはリーマン・ショックによるウォン急落と輸出減少で92.3%まで急騰し、昨年は82.4%とやや下げたが、ことしは再び85%まで上がった。昨年の主要国の経済貿易依存度は日本が22.3%、米国が18.7%、中国が45.0%など。韓国の割合の高さは顕著だ。
 こうした経済構造は、世界的好況期には爆発的成長が可能だが、南欧発の財政危機や米国市場の不況など対外悪材料が発生した場合、経済基礎条件の健全性のいかんを離れ、経済全般が不安になるという問題を抱える。
 政府はこのため、輸出増大を通じた経済成長の原則を固守するが、貿易依存を減らすため高付加価値サービス産業の中核規制緩和など内需市場の拡充にも努める方針だ。

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