高木りな
高木りな
「韓国に住みたいと思ってから14年。やっと夢が叶いました。韓流ブームが始まる前から夢みていた私は、本当に韓国が好きみたいですね(笑)」

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 日本の女優、高木りなが韓国に生活の拠点を移し、韓国活動を本格的に進めている。2009年にドラマ「テロワール(テルア)」への出演をきっかけに、韓国での認知度を高めた高木りなは、昨年4月からソウル市内に住み、韓国活動をスタートさせた。彼女は現在、QTVサバイバル番組「イェスシェフ シーズン2」に出演中で、今月中旬よりQTV「格付けし合う女性たち」にも出演予定だ。

 今月7日、ソウル市内でインタビューに応じた高木りなは「韓国での生活はとても楽しい」とし「再び、新人の頃に戻ったような気持ちでわくわくする」と話す。韓国語での意思疎通も問題のない彼女は、15歳の頃に日本でモデルとしてデビュー。20歳で女優としての活動も始めた。その後、2004年に3か月間、梨花大学の語学堂で韓国語を学び、2007年にはキア自動車のCMモデルとして抜てきされたことで、韓国芸能界への扉を開いたのだ。

 「1997年から韓国に興味を抱くようになり、初めてCMモデルのオファーをいただいた時は本当にうれしかった。昨年、韓国に住むことになったときは、自分の夢が叶ったんだな、と感じた」

 彼女が韓国に興味をもったのは、韓流ブームが起こるよりずっと前のことだったという。韓国歌手「Brown Eyes」や「DJ DOC」の音楽を好きになり、曲を聞きながら韓国語を独学した時期もあった。ドラマ「テロワール(テルア)」を通じて、韓国でも女優としての活動に突入した彼女は「その頃は、今より韓国語が話せず、韓国での撮影にも慣れていなかったため、共演者に迷惑をかけるのではないかと心配していた」としながらも「良い経験になったと思う。韓国で本格的に演技をしたい、と心に決めるきっかけにもなった」と当時を振り返った。

 料理の腕を競う人気サバイバル番組「イェスシェフ シーズン2」には、一般人の参加者らと同じく予選に挑み、12人の本選進出者として選ばれた。彼女は番組に出演することになった唯一の外国人でもある。「料理が得意というわけではないが、(料理をすることが)好きで挑戦することに決めた」と話し「2週間、合宿に参加しながら撮影したのだが、緊張の連続だった。つらい状況に置かれながら、知らず知らずの内に日本語が出てしまい、対戦相手を動揺させてしまったこともあった」と撮影を振り返った。

 韓国語を話せるといっても、材料や切り方、料理方法など専門用語を韓国語で説明するのは難しかったようだ。制限時間内にミッションをクリアしなければならないため、わからない単語があっても、質問している時間はないのだ。「本当にバタバタとしていて、私が韓国語を聞き取れなくなる場面もあり、メンバー同士の会話に入っていけないこともあった。しかし、韓国人メンバーらと合宿で生活を共にした経験、そして料理を学ぶことができたことは、私にとって価値のある時間」と語った。

 韓国でも、ドラマを通して海外からやって来た芸能人を見る機会は増えたが、彼女のように母国でも名の知れた女優が、活動の拠点を韓国へ完全に移すというケースはめずらしい。「韓国が好きで、韓国人男性と結婚するかもしれない」と笑顔をみせた彼女は「韓国で女優として認められたい。良いチャンスに恵まれれば…」と前を見据えた。

 彼女は、韓国に住みながら日本での活動も同時に行っている。3か月前からは、日本のラジオ番組「K-POPトレイン」のDJを務めている。「K-POPを紹介する番組を任されるようになり、リクエスト曲を見ながら日本で人気の曲を知ることができる」とし、DJとしての活動も活発に行っている。

 韓国の“いま”を伝えるコラムも随筆している彼女は「韓国と日本を行き来しながら、両国の架け橋になりたい」と語った。

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