「Block.B」
「Block.B」
K-POPグループ「Block.B(ブロックビー)」がタイのインターネットメディアとのインタビューで不誠実な態度を取り、問題視されている。

Block B の最新ニュースまとめ

 ネット上に公開された映像で「Block.B」は、タイで起こった洪水被害に関連し、「金銭的な補償で心を癒してほしい。持っているものはお金しかない」と述べ、続けて「いくら?」「7000ウォン」などと笑いながら答えたことで、非難を浴びた。

 所属事務所ブランニュースターダムがメンバー別の謝罪文や謝罪映像を出し、リーダーにおいては“坊主”にして反省の色をうかがわせたが、一部のネットユーザーらは「活動中断」を訴えている。さらに「タイ国民の皆さん、申し訳ございません」というタイトルで署名活動も行われるほどだ。

 K-POP界もこの事態を重く受け止めている。K-POPの世界化が進む状況で、あちこちでアイドルグループの育成に飛び込み、それが生んだ副作用であるという見方だ。また、中国や日本などアジア圏で「反韓」に火をつける事件であり、このような未熟なグループが量産される場合、K-POPブームを阻害する障害物に成りかねないと口を揃える。

■急造されたアイドル、K-POPブームの障害物
「Block.B」は歌手チョPDが育てたグループだ。チョPDもやはり今回の事態で非難を受けることになった。また、メンバーたちが終始ふざけた態度でインタビューを受けたことに対し、事務所のコントロールに関しても議論された。しかし、芸能事務所関係者らは「Block.B」だけの問題ではなく、K-POP界の構造的な「ゆがみ」を指摘している。

ある芸能事務所代表は「これまでアイドルグループは、企画力や資本力、育成システムを兼ね備えた大手が主に輩出してきたが、K-POPブームが加速し収益が出ると、中小企業も大挙アイドルの育成に乗り出した。はやく収益を出そうと、アイドルが急速に作り出されている」と指摘した。

また、別の芸能事務所理事もやはり「大手芸能事務所は人材を発掘した後、数年間に渡りトレーニングさせる。そこで(芸能人としての)性格や資質が不十分な練習生をふるいにかける」とし、「システムが整わない事務所は、才能よりも重要な性格を見過ごす傾向がある」と話す。

■コンテンツ注入よりも現地の文化を理解してこそ
作られた一部のアイドル歌手が分別に欠けたまま海外進出した場合、反韓感情に火をともし兼ねない、という点で警戒心が抱かれるようになった。特に一方向に「韓国のコンテンツは優秀だ」という概念が注入されている状況で、現地の大衆文化の中に自然と入りこめるよう慎重になることが重要なのだ。

多くの芸能事務所は「現地の文化を理解する」ことが最優先だと話す。実際に海外プロモーションの前に歌手らに教育を受けさせる事務所も存在する。ワールドツアーを展開する「BEAST」の所属事務所キューブエンターテインメントの関係者は「現地の文化、社会に関する情報や礼儀などを含めたマニュアルを作成し、メンバーらに熟知させる」と説明した。また、「SUPER JUNIOR」や「少女時代」の所属事務所SMエンタテインメントの関係者も「海外ファンとの疎通をはかるため、現地の事情や文化情報は必須」とし、「例えば、タイに行くときは、国王に対する礼儀をはじめ、習慣や流行語などを海外担当の職員から教わる」と話した。

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