2010年現在、全世界のウラン供給量は年間7万1000トンほど。北朝鮮のウラン資源量は北朝鮮を除く全世界の資源量の5~6倍に上り、純度も高いため、経済性が非常に高いと分析されている。
この専門家はまた、北朝鮮は寧辺核団地施設や大学研究施設、一般の核研究所などに勤務する核開発の専門家を3000人ほど抱えていると伝えた。北朝鮮は年間約80トンの使用済み核燃料を再処理できる施設を建設し、1989年から稼動しており、少なくとも3回(2003年、2005年、2009年)以上の再処理を行い約40キロのプルトニウムを抽出したとの見方を示した。核兵器1個の製造に約6キロのプルトニウムが使われることを考えると、6~7個のプルトニウム型核兵器を製造できることになる。
同専門家は、北朝鮮は2000基の遠心分離機を稼働中だと主張しているが、これが事実であれば年間40キロの高濃縮ウラン生産が可能だと分析した。高濃縮ウラン40キロは、ウラン型核兵器1~2個を製造できる量だ。
北朝鮮が2009年以降、プルトニウム生産から高濃縮ウランの生産にシフトしたと仮定すると、この2~3年間で3~6個のウラン型核兵器の開発が可能だったと、専門家は指摘する。プルトニウム型核兵器6~7個とウラン型核兵器3~6個を足すと、北朝鮮が保有する核兵器は10個以上になると分析した。
Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0