両候補の一本化協議担当者らは21日、非公開で5回目の協議を行ったが、一本化に向けた世論調査の設問内容をめぐり折り合いをつけられずにいるようだ。文氏側は「野党系候補の支持率」を、安氏側は「与党セヌリ党の朴槿恵(パク・クンヘ)候補との一騎打ちでの競争力」を尋ねることをそれぞれ主張したという。
双方は候補登録(11月25、26日)までの一本化を目指し、できるだけ早く合意に至りたい考えで、協議が思い通りに進まない場合は両候補が直談判する可能性もありそうだ。
安氏は21日午前に行われた韓国放送記者クラブの討論会で、「協議の進展が思わしくない場合、文氏と直接会って話し合うのが望ましい」と語った。
こうしたことから、21日夜に行われる一本化に向けた両氏のテレビ討論で折衷案が提示されるかどうかが注目される。
両陣営は当初、「世論調査プラスアルファ」による一本化を検討していたが、「期限」が迫っているため「プラスアルファ」は実施されない見通しだ。
世論調査の実施時期について、文氏は今週中、安氏は今週末を想定しており、23日または24日に実施される可能性が高い。
一方、セヌリ党は文氏と安氏の駆け引きを「泥仕合」と批判し、一本化のマイナスイメージを際立たようと躍起になっている。
同党選挙対策委員会の李相逸(イ・サンイル)報道官は「両氏は『新たな政治』『美しい一本化』と言うが、どこが美しいのか。なんだかんだと言い争って互いに有利な情報をマスコミに漏らす、結局は『生き残るための一本化』にすぎない」と批判した。
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