【華川聯合ニュース】北朝鮮脱出住民(脱北者)の韓国での定着に向けた支援施設「第2ハナ院」が5日、江原道・華川郡にオープンした。
 同日午前、統一部の柳佑益(リュ・ウイク)長官や与党セヌリ党の李在五(イ・ジェオ)国会議員、地域住民らが出席して同院の開院式が開かれた。
 柳長官はあいさつで「脱北者はわれわれ韓国人と同じ一つの民族であり、韓国の国民であることを忘れてはならない」としながら、同院は脱北者の希望となり南北統一につながる施設になるだろうと述べた。
 また、北朝鮮が人工衛星の打ち上げと称し、10~22日の間にミサイルを発射すると予告していることに言及し、「われわれはこれが核弾頭運搬手段の開発を狙う執拗(しつよう)な企図であることを知っている」と話した。その上で、「すぐにでもミサイル発射計画を中断し、よい決断を下すことを願う」と強調した。
 同院は349億ウォン(約26億5000万円)を投じて建設され、地上4階建て地下1階の10棟からなる。
 政府は同院で、入国して間もない男性脱北者の適用教育や既に定着した脱北者の職業教育などを実施する予定だ。
 京畿道安城市にあるハナ院本院は1999年7月にオープンし、女性や青少年脱北者の教育施設として運営される。2回増築が行われたが、脱北者数が増え昨年7月に第2ハナ院の建設に取り掛かることになった。
 10月末現在、韓国に入国した脱北者は約2万4300人に達する。

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