2008年はゼロだったが、2009年に2人、2010年に10人、2011年に5人、2012年から今年1月までは8人だった。最近は北朝鮮脱出住民(脱北者)を装い、韓国に入国するケースが大きく増えている。脱北者に偽装していた工作員は14人だった。
工作員を送る機関も多様化し、既存の人民武力部偵察総局や朝鮮労働党225局(旧対外連絡部)のほか、治安機関の国家安全保衛部と軍の保衛司令部も加担していることが確認された。機関別にみると、国家安全保衛部からの工作員が7人、偵察総局が4人、保衛司令部が2人、225局が1人だった。
北朝鮮は脱北者を「反逆者」として非難していた。韓国入りする脱北者が1年間で1000人を超えた2000年代半ばからは脱北者に装った工作員を送る路線に転換した。韓国当局の調査を潜り抜ければ、合法的な身分を取得し、定着金や賃貸住宅などの支援を受けるほか、海外旅行などが自由になり、工作活動が容易であるためとみられる。
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