韓国新政権発足まであと3日　就任式の準備整う

【ソウル聯合ニュース】朴槿恵（パク・クンヘ）氏の大統領就任式が25日午前11時、ソウル・汝矣島の国会議事堂前で国内外から7万人が出席して開かれる。
　大統領就任準備委員会は22日、就任式には3000人の特別招待者と3万5000人の一般国民を含め7万人が出席すると明らかにした。5年前の李明博（イ・ミョンバク）大統領の就任式より約2万人多い。
　特別招待者には独立運動の指導者、故金九（キム・グ）氏の孫や、李承晩（イ・スンマン）初代大統領を退陣に追い込んだ4・19革命（四月革命）、島民が軍や武装勢力に虐殺された済州4・3事件の関係者らが含まれた。
　ソマリア海賊に乗っ取られ2011年に韓国海軍部隊により救出された化学物質運搬船のソク・ヘギュン船長や韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老（ナロ）」の打ち上げ成功に貢献した韓国航空宇宙研究院の趙光来（チョ・グァンレ）氏が「国民代表」の100人に選ばれ登壇して式典を見守る。
　朴氏の親族席は26席用意され、実弟の朴志晩（パク・ジマン）EGグループ会長と夫人の徐香姫（ソ・ヒャンヒ）弁護士、いとこのウン・ヒマン氏と息子で歌手ウン・ジウォン氏らが出席する。
　また朴氏のいとこの夫、金鍾泌（キム・ジョンピル）元首相も歴代首相として招待された。
　各国大使や外交関係者など145人に加え、オーストラリアのブライス総督やカナダのジョンストン総督、タイのインラック首相らも出席予定。
　中国からは劉延東・共産党政治局員兼国務委員（副首相級）、日本からは麻生太郎副総理兼財務相、福田康夫元首相、森喜朗元首相が出席する。　
　就任関連イベントは25日午前零時にソウル・鍾路区の普信閣で大統領の任期開始を知らせる鐘が33回鳴らされスタートする。
　朴氏の大統領としての初の公式日程は、ソウル・銅雀区にある国立墓地の顕忠院を訪れ参拝する。
　ソウル・汝矣島の国会議事堂前で開かれる就任式は式典前イベントと就任式本番に別れる。
　午前9時20分からの式典前イベントでは世界的なスターとなった韓国人歌手、PSY（サイ）がヒット曲「江南スタイル」の替え歌を披露する。また出演者が1950年から現在までを映像で振り返りながら時代別に代表曲を歌う。
　就任式本番で朴氏が登場し、首相式辞、就任宣誓、大統領就任のあいさつ、祝賀公演などが行われる。
　就任式を終えた朴氏は国会議事堂から西江大橋入り口まで車でパレードした後、ソウル中心部の光化門広場で開かれるイベントに韓服姿で出席する。
　午後4時ごろには世宗文化会館で外国からの来賓や国内外の各界代表が出席する中、慶祝行事に臨む。