関連業界によると、フランスのワイヤレス関連機器メーカー「パロット」は1月に韓国に進出し、ブルートゥースヘッドホン「Zik」を発売した。先月はデンマークのヘッドセットメーカー「ジャブラ」とオーディオメーカー「リブラトーン」がそろって進出し、ヘッドホンやイヤホン、スピーカーなどを発売した。今月3日には米オーディオメーカー「ハーマン」が韓国初のブランドストアをオープンした。
韓国は日本や米国、中国に比べ市場規模が小さいが、これらメーカーの進出には、スマートフォン(多機能携帯電話)や「韓流」が影響を与えた。
リブラトーンの最高経営責任者(CEO)、トミー・アンダーソン氏は韓国進出の理由について、「韓国の消費者は、スマートフォンやタブレット型多機能端末などを利用した現代的な音楽消費において世界で最も進んでいる。スマートフォン市場をリードするサムスン電子とLG電子がある韓国に進出することは音響機器メーカーとしては自然なことだ」と説明した。
ハーマンコリアのキム・ハンジュン総括社長は「本来、ハーマンは専門家向け製品を主に販売してきたが、韓国内で高性能スマートフォンが広く使われ、一般消費者も専門家向け製品を使える状況になった。市場を積極的に攻略するためブランドストアをオープンした」と述べた。
ジャブラの関係者も「韓国メーカーのスマートフォンが韓国市場の位置付けを高めた。韓国市場は、規模は小さくてもプレミアム市場だというイメージを得たようだ」と評価した。また、最近の韓流ブームも海外メーカーの注目を集めたとの見方を示した。特に、韓国人歌手PSY(サイ)の世界的なヒット曲「江南スタイル」が米ビルボードのシングルチャート「ホット100」で2位を記録したことも韓国の音楽市場を再評価する契機になったと述べた。
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