ヨ・ジング の最新ニュースまとめ
子役といっても、ただの子役ではない。遡れば、2005年映画 「サッド・ムービー」で、当時150対1の競争率を勝ち抜いてヨム・ジョンアの息子パク・フィチャン役でデビューし、記憶に新しいところでは、ドラマ「ジャイアント」「ぺク・ドンス」「根の深い木-世宗大王の誓い-」「会いたい(原題)」と、立て続けに主演男優たちの幼少期を演じてきた実力派だ。また、2008年の 「SBS 演技大賞 男性子役賞」を筆頭に、2012年には「MBC 演技大賞 男性子役演技賞」、「DramaFever Award 最高新人賞」を受賞したほか、子役としてのみならず演技者ヨ・ジングの真価を如実に評価した受賞歴も見落とせない。
そして、ことし6月日本公式サイトオープンとファンクラブ「YEO U JAPAN」 の発足で、その魅力を身近に感じられるようになった。今回、待望のファンとの初交流とあって、若干の緊張感がただよう中、「ジング-!」というファンの掛け声を浴びて、「聞いてください」と日本語で一言。ヨ・ジングがドラマ「太陽を抱く月」で、一人だけに向ける愛を切なく表現した挿入歌、「君一人」を歌いながら登場。シックでスタイリッシュな大人の雰囲気をかもし出したヨ・ジングが、緊張しながらも一途な愛を歌いきると、会場のファンから大歓声と拍手が湧き上がった。
1か月練習したという日本語で「こんにちは…あっこんばんは(笑)ヨ・ジングです。お会いできて本当に、本当にうれしいです!」と、日本語で言えたことのほうがうれしい(!? )ような何とも言えない、爽やか悩殺笑顔に司会者も「こんなの初めて~!」と、会場の笑いを誘って、緊張感をほぐしたが、「初めてのファンミーティング、緊張しています、でも頑張ります。」とあいさつした。
韓国では17歳、日本の数え方では15歳の高校1年生。若くても来年はデビュー10周年を迎えるベテラン(!)ヨ・ジングの足跡を振り返るコーナーへ。誕生後百日から、小学校入学にいたるまでの幼少期の写真が紹介され、デビュー作「サッド・ムービー」やドラマ「いかさま師~タチャ」、「ジャイアント」のワンシーンが映し出されると、一瞬静まり返って見入るファンの姿も見られ、エピソードを交えて子役の演技を振り返った。司会者が泣く演技について、また苦労した点について聞くと、泣く演技は難しいと語り、「時々涙が出ない時があります。だから泣くシーンがある時は、朝から感情を込めて準備し現場に向かいます」と。板についたプロ意識をのぞかせた。
続けて「太陽を抱く月」で号泣する名シーンが映し出され、会場から大きな拍手が送られた。当時を思い出し「寂しいですね」と一言。「忘れろと言ったか。忘れて欲しいのか。悪いが、忘れようとしたが忘れることはできなかった」と印象に残る台詞を渋い声で再現。司会者から「大人っぽいですね~」と言われると、日本語で「本当ですか?まだまだ子供ですよ~」とリハーサルもない即答に、司会者も驚き、会場からも「キャー!」と、驚きの叫び声が湧き上がった。笑顔でいたずらっ子の表情を見せてファンを釘付け!ヨ・ジング特有の魅力のオーラに会場は引きつけられた。
韓国で「胎夢(韓国語読み:テモン=妊娠を知らせる夢、或いは、妊娠中に見る夢)」についてよく話題になるが、ヨ・ジングの母親が見た夢について「家に暗い隅で光っていたカメレオンの夢」と明かした。司会者が様々な役を演じる俳優がまさしく“カメレオン”で、予知夢だったと話をまとめると、ヨ・ジングは「いいですね~!」と、解釈がとても気に入った様子で答えた。
続いて、「友達」「演技」「食べ物」「運動」「眠い」「おこづかい」「学校」というキーワードをもとにヨ・ジングを分析、少年と大人の間を行き来する今の、等身大の彼に迫った。特に「演技」では、「自分の役どころについて、瞬間瞬間の感情などを皆さんに正確に伝えたいと思っています」と、プロ魂をのぞかせた。「おこづかい」に移ると、すぐさま会場から「オルマエヨ~?(いくら?)」と掛け声が。「買いたい物がある時に、お母さんに『ちょうだい』と言ってもらっています」と学生らしく答えた。「学校」では遅刻の常習犯であることも告白。「仕事で忙しいからではなく、朝起きられなくて遅刻してしまいます」と正直に語った。また、頭の中を一番大きく占めているものについて、その場でボードにひらがなで「べんきょう」と書いて1か月とは思えない日本語の実力を見せ、観客を驚かせた。
きょうのために準備したダンスとして、「KARA」の「ミスター」でおなじみの“ヒップダンス”など、2人の女性ダンサーとともにメドレーで4曲披露。ツヤのあるダンスで、会場の雰囲気をどんどん盛り上げるヨ・ジングのステージに、ファンはオレンジのペンライトを揺らしながら応えた。
次にファンへのプレゼントコーナーでは、ジーンズにさわやかなチェックのシャツと、ラフなスタイルに着替えて再登場。準備したのは、自ら絵を描いたという陶器の人形セット、写真入りのオルゴール、「愛しています」という本人の声でのメッセージ入りぬいぐるみなど。さらに世界に3枚しかない(!)「2枚はプレゼントとして持ってきましたが、1枚は僕が着ます!」という、自画像のポップアートをプリントしたオリジナルTシャツも。そして、どれも貴重で真心を込めたプレゼントを、抽選で選ばれたラッキーな10人に渡した。
8月13日に誕生日を迎えたヨ・ジング。会場が薄暗くなって「Happy Birthday to You」の音楽が流れ、ケーキが登場し、会場いっぱいのファンが拍手であたたかく見守る中、チョッピリ早いサプライズバースディパーティーが開かれた。ヨ・ジングは「こんなにたくさんの方に祝っていただいて、とってもうれしいです!感動的です!最初の方は緊張しすぎて、準備したことをうまくお見せできなかった気がして残念ですが、こんなふうにケーキまで準備してくださって、本当にありがとうございます。皆さんにとって忘れられない思い出になればと思います。僕もこの日を忘れません」と頭を下げて丁寧に、感謝の心を精一杯伝えた。間髪を入れずに「あ、そしてもう一つ…さっきプレゼントをお渡しした時にハグをしてなかった方がいらっしゃったので、ぜひここでハグをしてさしあげたいのですが…」と自ら提案。プレゼントを渡すとき、最初は握手だけで、途中のファンからの要望で握手とハグをした。が、ハグをしなかったファンが気にかかったらしく、高校生とは思えない、さすがベテラン俳優の配慮で、紳士的な人格者の姿を印象付けた。会場から大きな拍手が起こった。ファンも“人間、ヨ・ジング”に大感動で、ヨ・ジングの魅力、倍増!ファンにとっても思い掛けない、最高の思い出として心に深く刻まれたことだろう。
ラスト曲は、福山雅治の「家族になろうよ」を低音の魅力でツヤっぽく歌い上げた。熱いメッセージを語るように、そして聴く観客の心を溶かして癒していくようなひとときに、会場は時間が止まったよう。そして、「日本のファンの皆さん!皆さんのヨ・ジングです」と、ファンに初めて書くラブレターを日本語で読み始めた。日本のファンに初めて会うと聞いたときはうれしかったが不安も多かったとし、「一生懸命に日本語を勉強したり歌やダンスを準備したりして、不安と心配がドキドキワクワクした気持ちに変わりました。今日皆さんと会ってすごく楽しい時間を過ごしたら、どうしてこんなに早く時間が経つのだろうと、たくさんかっこいい自分を見せたかったのにと、残念で寂しいです。この次はパワーアップしたヨ・ジングをお見せできるように頑張ります。僕と過ごした今日一日、どうでしたか? いい思い出になりましたか?僕もきょうという日を忘れません。皆さんもこの時間を忘れないでください」と、ゆっくり噛みしめるように読み続け、「次も僕に会いに来てくれますよね?笑顔でまた会いましょう。きょう、忘れられない思い出を作ってくださってありがとうございます。これからもたくさんの応援をお願いします。皆さん、本当に愛しています!」と結んだ。最後に韓国語で「皆さんがくれた愛と感動、関心をこれからも忘れずに一生懸命良い演技者として頑張ります」と、再度ファンへの感謝の思いを伝えきったヨ・ジング。感極まった涙で、日本のファンとの初めての出会いは幕を閉じた。
9月末から韓国で放送予定のシチュエーション・コメディー「サツマイモのようなジャガイモ星2013QR3」(仮題)でまた、どんな姿を見せてくれるのだろう。ファイ役での主演映画「ファイ(原題)」も韓国での公開を控えている。ヨ・ジング、さらに大きな飛躍と活躍を約束し、ひとまわりまた大きくなった高校1年生の夏休みが過ぎようとしている。
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