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人々は、大部分が恋愛について”ファンタジー”を期待するが、現実はいつもピンク色に輝いているわけではない。KBS2の2部作ドラマ「恋愛を期待して」は、そんな現実に生きる恋愛を描く作品だ。
5日午後、ソウル市内で開かれた「恋愛を期待して」の制作発表会で演出を務めたイ・ウンジンプロデューサーは「これまで、ドラマは恋愛のファンタジーを描いてきました。今回は、20代が感じている現実の恋愛を解いてみたかったのです」と語った。
続いて「恋愛は愛でもあり、権力でもあります。そんな部分を深みの中にも楽しいストーリーが出るようにしたかった」と説明した。
ドラマは、恋人に裏切られた女性チュ・ヨンエが、SNS恋愛相談家のチャ・ギテから”恋愛コーチ”を受ける姿を描く。ここにチュ・ヨンエとチョン・ジングク、チャ・ギテの恋愛が絡み合ってくる。
制作陣は、熱烈なパワーゲームであり、かつ頭脳戦にもなる恋愛の現実的な姿を描きたいと話す。幼稚に見えるかもしれないが、人生においてひとつの断面を形成する恋愛の細かい技術が、ストーリーの隅角を満たしている。
2000年、歌謡界にデビューして以降、初めて本格的な演技に挑戦する歌手BoAが、恋をするたびに”悪い男”に引っかかってしまうヒロイン、チュ・ヨンエに扮する。また、高学歴をもちながら、フリーターとして過ごすチャ・ギテは、俳優チェ・ダニエルが演じる。チェ・セロムと結婚に向けて準備を進めるチャ・ギテは、SNSで恋愛相談という仕事をしながらチュ・ヨンエと出会う。
チェ・ダニエルは「自分は恋愛上手だと勘違いしていますが、実際の状況に直面すると、他人と同じように慌ててミスをしてしながら成長していく人物」とし「刺激的な内容ではなく、”田舎の食卓”のようなドラマ」と作品を紹介した。
共演したBoAの演技については「とても上手で驚きました。そして、信頼できる友人のような存在。BoAさんの演技点数は、99点です」と首を縦に振った。
また、グループ「ZE:A」のイム・シワンは歯学大生チョン・ジングク役で登場。チュ・ヨンエと生まれて初めて恋人関係になる人物で、純粋なキャラクターだ。
イム・シワンは「チョン・ジングクは恋愛に対して本当に未経験者で、技はなく、”本気”だけで愛するような人物」とし「そのような面から見たら、自分と似ている部分が多いのではないかと思います」と語った。
そう話しながらも「僕の実際の恋愛スタイルは、一人の女性に対して本当によくしてあげられる」と何度も強調し、会場の笑いを誘った。
さらに女優キム・ジウォンが裕福な家庭に育った一人娘で、しっかりした現実主義者のチェ・セロムに扮し、チャ・ギテと現実的な恋愛を展開する。
キム・ジウォンは「セロムは恋愛に成熟していて、男心をよく知っている人物」とし「演じてみると、セロムのそのような部分をよく学ばなければ、と思った」と話し、自身が恋愛下手であることを告白。
彼女は「劇中のキャラクターは、この世のどこかに必ずいるような人たち。視聴者の皆さんもドラマを見ながら共感できる部分がたくさんあると思います」と期待した。
2部作で放送されるドラマ「恋愛を期待して」は、回ごとに中心となるストーリーが異なるシチュエーションドラマというジャンル。KBSは、試験的に放送する今回のドラマへの反応を見て、結果が良ければ今後は正規編成する計画だ。
なお、同ドラマは来る11日と12日夜10時に放送される
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