左からキム・スンデ、チョン・ドンソク
左からキム・スンデ、チョン・ドンソク
感受性の深い演技と確かな歌唱力の韓国ミュージカル界“貴公子”キム・スンデと、優れた美貌と高い歌唱力を持つ、韓国ミュージカル界の“ライジングスター”チョン・ドンソクが来日。8月28日韓国のミュージカル俳優では日本初となるCDアルバム「Two Of Us~歌ある限り~」をリリースし、9月11日銀座・山野楽器、13日新宿・タワーレコードにて発売記念イベントを開催。イベント前のタイトなスケジュールの中、ふたりへのインタビューが実現した。

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 「おはようございます」「よろしくおねがいします」と爽やかな笑顔と日本語のあいさつで登場したキム・スンデとチョン・ドンソク。ミュージカル界のプリンスのオーラ全開といった印象からは、ふたりの人気の高さが伺えた。

<b>―自己紹介とアピールポイントをお願いします。</b>
ドンソク:僕はチョン・ドンソクという、ミュージカル俳優です。歌も少しできるし、演技も少しできます(笑)。(早速、ジョークで場を和ますドンソク)
スンデ:キム・スンデです。演技も少し出来ます(笑) ミュージカル俳優です。(ドンソクの言葉を引用し笑いをとるスンデ)ふたり揃った日本での公式的な活動は初めてなので、少し緊張していますが、同時にドキドキ、ワクワクしています。

<b>―合気道公認2段、格闘技公認3段と師範の資格を持ち、キックボクシングまでするという体育会系のスンデさんが俳優、ミュージカル俳優になった一番のきっかけは何でしょうか。</b>
スンデ:この世界(芸能界)にはあまり、興味がなかったのですが、好きな俳優に出会うことができまして、この世界に興味を持つようになりました。大学を卒業する少し前、ミュージカルが大好きな友達に誘われ一緒にオーディションを受けました。そして今、ミュージカル俳優キム・スンデがいるわけです。

<b>―ドンソクさんはオペラ歌手を目指し声楽科に入学、現在在学中ですが、オペラ界からミュージカル界へ進んだきっかけをお聞かせ下さい。</b>
ドンソク:入隊中、長い時間がありましたので、“自分の夢は何なのか?”と考えた時に自分の声がミュージカルに向いていると感じ、ミュージカルの道に進みました。今はこの道を選んでよかったと思います。

<b>―アルバム「Two Of Us ~歌ある限り~」のリリースは韓国ミュージカル俳優では日本初と伺いました。アルバムのご紹介をお願いします。</b>
スンデ:4月の 「K-Musical Stars Concert 2013」で初めて日本のファンの方に聴いて頂きました。その時みなさんが、僕たちが思っていた以上にとても喜んでくださり、その気持ちにお応えできないかと思い、日本のファンへの贈り物、プレゼントとして準備しました。

<b>―アルバム制作の中で特におふたりがこだわった点はどこですか。</b>
ドンソク:一曲、一曲、意味のある曲を選びました。ラクに楽しく作業ができましたし、いいアルバムになったと思います。
スンデ:選曲の段階で意味のある曲を選んだので、大変でした。違う声質のふたりがどのように歌ったら効果的に届けられるか、あるいはふたりの個性が活かせるかを考えて選曲しました。

<b>―レコーディングのエピソードを教えて下さい。</b>
ドンソク:僕たち、とても仲がいいんです。同じ役を演じましたし、スンデさんがミュージカルの世界に入った時から知っていたので、とても仲がいいんです。軍隊でも、時期は違いますが、同じ(海兵隊)部隊だったので、いやでも別れられないんです(笑)。
スンデ:あまり仲がいいので特別なエピソードというより、一緒に作業することがとても楽しかったです。

<b>―これから「Two Of Us ~歌ある限り~」発売記念イベントで日本のファンとお会いになりますが、どんなお気持ちですか。</b>
ドンソク:ワクワクしますし、楽しみです。ミュージカル公演やコンサートとは違う、初めての体験ですので、あまりワクワクし過ぎて つい、笑ってしまいます(満面の笑)。早く、皆さんの前で歌いたいので早く、イベントの時間になればいいと思っています。
スンデ:「K-Musical Stars Concert 2013」の時、皆さんが喜んで下さった曲がメインタイトル曲になっています。その曲を改めてお聴かせするので、皆さんがあの時のように喜んで下さるか、期待よりは少し心配もありますね。

<b>―「エリザベート」ではトート役を好演されたチョン・ドンドクさん。この作品は(JYJキム・ジュンスさん、パク・ヒョシンさんとトリプルキャストでした。お二人とも歌手出身ですね。最近のK-POPアイドルのミュージカル進出も多いですが、いかがですか。</b>
ドンソク:ミュージカル俳優がドラマ、映画の世界へ行く場合がありますので、歌手、俳優がミュージカル界に来ることは当然だと思います。僕がミュージカルの世界に入った時、既に歌手出身の方が活躍されていらしたので、自然で、当たり前のように感じています。

<b>―ミュージカルでは一つのキャラククターをダブル、トリプルと複数で演じますが、ご自身が演じるキャラクターを魅力的に演じるにはどのような点に気を付けていますか。</b>
ドンソク:僕の中で(キャラクター作りの上で)ドラマというものがありまして、最初から最後までブレないことが大事だと思っています。他の方が演じているのを観て良い点は取り入れたりもしますが、自分のドラマは、はっきりしているので、ブレないように心がけています。

<b>―スンデさんも「モンテクリスト」でイム・テギョンさんと同じキャラクターを演じていますね。同じ質問ですが、演じるキャラクターを魅力的に演じるにはどのような点に気を付けていますか。</b>
スンデ:例えば、ドンソクと僕はスタートの時点で違います。ドンソクさんは歌でスタートしたので声の深さなどで、キャラクターを表現していますが、僕は芝居から出発しているので、キャラクターを研究する時にたくさん勉強して、歌の部分ではない、芝居的な考え方や演技で役をつくろうと思っています。
ドンソク:スンデさんは本当にやり過ぎじゃない?と思うくらいdetail(細部)にこだわって役作りしています。「モンテクリスト」の時は初演、アンコール公演、そして、今回の公演も観ましたが、先輩俳優さんが演じなかった細かい部分もスンデさんはちゃんと表現していたので、「モンテクリストの中でこういうところがあるんだ」と驚いて、泣くシーンでないのに、感動して、泣いてしまいました。
スンデ:(その言葉を受けて)観客の皆さんもとても大事ですが、いっしょに公演している同僚俳優が感想を言ってくれたり、一緒に共有できたりすることが一番嬉しかったです。

<b>―スンデさんはミュージカル「エリザベート」で同じルドルフを演じた平方元基さんと日韓でトークショーを行うなど交流していますが、日本と韓国のミュージカルの違いはどんなところだと思われますか。</b>
スンデ:僕の第一印象ということで、日本のミュージカルを観た印象はドラマ的な構成が素晴らしいと思いました。ドラマを引っ張る力とでもいいましょうか、韓国では感じたことのない、ドラマ的な力が日本のミュージカルにはあると思いました。韓国のミュージカルは民族性もありますが、刺激的なところがあったり、インパクトが強かったり、パワフルなところが韓国ミュージカルの良さでもありますね。両方のいいところを合わせたら、素晴らしいものができるのでは、と思います。

<b>―それぞれ1番お気に入りのミュージカルとキャラクターを教えて下さい。</b>
ドンソク:“今”はエリザベートのトートです。(「“今”が大事なポイントです」とスンデ)
スンデ:作品に入るとその作品、キャラクターが1番大事になります。1番、そのキャラクターを愛している状態なので、“今”演じているキャラクターが1番ですね。

<b>―多忙なおふたりですがストレス解消法はありますか。</b>
ドンソク:お酒です(笑)。(即答したものの) 少ししか飲まないと書いて下さい(笑)。(キュートな笑顔でお願いするドンソク)
スンデ:運動して、汗をかくので、ストレスはないですね。ひとりでよく考えること。(スンデさんは自分のストレスを他人に投げかけます(笑)とドンソクからのツッコミが)そうかもしれないです(笑)。悩み過ぎて自分で墓穴を掘ってしまします(笑)。

<b>―日本のファンが気になるところですが好きな女性のタイプは?</b>
ドンソク:この話は2時間くらい必要ですね(笑)。お料理が上手な女性で、美人でなくていいです。よく働く女性で、 資産をちゃんと管理できる人ですね。
スンデ:僕も今まで恋愛をしてみて思ったのは、いいことも悪いことも嘘をつかない女性がいいですね。お酒も飲み過ぎない(笑)、自分をコントロールできる人。ドンソクが言っているように、生活力がある人。美容や自分を磨く美しい手の持ち主よりも、しっかり働いている手の女性がいいですね。

<b>―ドンソクさんと同じ女性がタイプだとライバルになるのでは?</b>
スンデ:韓国の男性が好きな女性のタイプは、ほとんど同じだと思いますよ(笑)。

<b>―女性のどんなしぐさに惹かれますか。</b>
ドンソク:どんな仕事でも、一生懸命な姿ですね。
スンデ:僕も同じです。 自分の仕事に情熱を持つ、プロフェッショナルな女性の姿です。例えば、タクシーを降りる時、無造作に降りる女性より、身だしなみや、振る舞いを気にする女性が好きですね。保守的で、自己管理ができる人がいいですね。

<b>―今後の活動予定をお願いします。</b>
ドンソク:エリザベートの地方公演があります。それからデビュー作でもある「ノートルダム・ド・パリ」の公演があります。希望ですがふたりでコンサートを日本で、できたらうれしいです。
スンデ:三谷幸喜さんの「笑の大学」という作品と「ヨセフ・アンド・ザ・アメージング・テクニカラー・ドリームコート」を予定しています。モンテクリストなど今までのキャラクターと違う、明るく活気あるキャラクターを皆さんにお見せできると思います。(「K-Musical Stars Concert」の日本での再演は)ドンソクとのアルバムも発売しましたので、日本のファンの方がどの位、応援して下さるか、 皆さんの応援によって決まるので、応援お願いします。

<b>―ファンの方へメッセージをお願いします。</b>
ドンソク:アルバムをたくさん買って下さいとは言えないけど、よろしくお願いしま~す(笑)。
スンデ:たくさん、愛して下さい。このアルバムを買わないと後悔しますよ~(笑)。みなさんが買わないと後悔するくらい、素晴らしいアルバムになっていますので、よろしくお願いします。みなさんの応援の心に感謝の思いを込めて“贈り物”として作りました。初めてのふたりの作品です。外国語(英語)に苦労しながら作ったので、未熟なところもあるとは思いますが、みなさんがこのアルバムを聴いて楽しんで下さればと思っています。

 終始、笑いの絶えない、和やかな雰囲気の中行われたインタビュー。同じ事務所であり、普段から仲の良いふたりの姿からは仲がいいだけではなく、お互いを認め合う、深い信頼が結ばれている。圧倒的な演技力、歌唱力、美しいルックスと三拍子揃ったキム・スンデ、チョン・ドンソクのふたりの活躍は日本における、韓国ミュージカルの実力の証明と普及への起爆剤となるに違いない。

 また2人は、12月20日(金)ヤマハホールにて、コンサートを開催する予定だ。詳細は後日発表となる。


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