野村基之さん=(聯合ニュース)
野村基之さん=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】1968年に初めて韓国を訪れ、当時貧民街だったソウル・清渓川沿いの惨状を目撃後、10数年にわたり救済活動を行った日本人牧師、野村基之さんがソウル市の名誉市民となる。

 「清渓川貧民の聖者」と呼ばれた野村さんは清渓川下流の松亭洞の教会を拠点に宣教活動を行いつつ、バラック街や貧民の姿をカメラに収めた。
 2006年には清渓川の写真やソウルの地図など、1970年代の清渓川の歴史や都市史の研究に役立つ重要な資料約800点をソウル市に寄贈した。寄贈資料のうち40点余りは28日から来月10日までソウル市新庁舎1階のロビーに展示される。
 約半世紀にわたり韓国への「愛」を実践した野村さんは今後、名誉ソウル市民としてさらに活発な活動を展開する予定だ。
 野村さんのほか14人の外国人も名誉市民となる。28日にソウル・世宗文化会館世宗ホールで名誉市民証授与式が行われる。

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