テギョン(2PM) の最新ニュースまとめ
彼の兵役義務に対する信条は、「男なら、きちんとした形で義務を果たしなければならない。」というものだったので、2度にわたるヘルニア補正手術を敢行してまで「現役入隊」にこだわっていた。
2010年にはアメリカ永住権を放棄しており、さらには左腕の骨折で負傷部位に埋め込んでいた鉄心の除去手術も今回の検査に合わせて受けていた。
今まで「現役入隊」から逃れるために小細工をする芸能人の話は聞いているが、訓練強度が低く自由時間も与えられる「公益勤務要員」から身の危険を伴う「現役入隊」へ変更希望を出した人は皆無に近い。
多くの有名人たちは「公益勤務要員」の判定が出たら、喜んで受け入れており、一部では、「海外逃避、意図的自害、権力濫用」などあらゆる手段を使って少しでも「兵役の義務」を軽減・忌避しようとする人たちもいた。特にことしは人気芸能人たちの兵役中のトラブルが相次いで、「芸能兵士」制度が急きょ廃止される程だった。
忙しい芸能生活の合間を縫って、2度も大掛かりな手術を自発的に受けるということはけっして簡単なことではなかったはずだ。テギョン(2PM)のスターとしてのプライドと根性がうかがえる出来事ともいえそうだ。
「現役入隊」の結果を受け、本人もほっとしているようだが、実はこのようなニュースの裏には世界唯一の分断国家である韓国特有の事情が見え隠れしている。
韓国で兵役の義務と言えば、「現役」か「公益勤務要員」の2形態しかない。健康な一般人男性は皆「現役」だが、例えば、極端に身長が低かったり体重が重い人は「公益勤務要員」に判定される。もちろん、視力や聴力、知能、腰や手足など身体の重要機能が劣っている場合も同様だ。
また、世界的なコンクールでの上位入賞、オリンピック銅メダル以上、アジアンゲーム金メダルなどの条件をクリアした一部の文化人や芸術人、スポーツ選手にも「公益勤務要員」への特例が適用される。この制度の発端は、休戦状態が続いている韓国と北朝鮮の「体制競争」だ。
しかし、この特例の「適用基準」がしばし問題になることもある。該当法律には「国威発揚に貢献」という言葉が明記されているが、この言葉自体が抽象的な単語になっているからだ。そこで、「なぜオリンピック選手だけなのか?」、「なぜ世界大会ではサッカーや野球だけなのか?」、「韓流スターの活躍は国威発揚に該当しないのか?」などの反論が止むことはない。
今でこそ2年弱の期間に縮小された「現役軍隊制度」だが、以前はきっちり「3年間」を満たしていた。訓練も殺伐していて食事も必要最低限なものだけ。もちろん、徹底した階級組織で上官からの暴行は日常茶飯事だった。そのため、これらを経験していない「公益勤務要員」出身の男たちは「現役」出身の男に馬鹿にされることも少なくなかった。今でもその傾向は消えていない。徐々に緩和されてはいるが、このような社会状況から「公益勤務要員=男らしくない」という偏見が生まれたのだ。
見た目や性格上の「イメージ」は、芸能人にとっては商売道具につながる大切なもの。「現役」の中でもさらに強いイメージを持つ「海軍」や「海兵隊」、上品なイメージを持つ「空軍」へ自発的に入隊する芸能人もいる。
しかし、「現役」を選んだ「2PM」テギョンの選択が、もしも「イメージ管理」ならば、そのリスクは大きすぎる。幼い時から10年以上の努力の上、極めて稀なチャンスを掴んでトップに登り切った男性アイドル。現役入隊による2年弱の空白とは、大衆に忘れられるには十分な時間であり、人生をかけた青年期の努力が水の泡になる危険性すら潜んでいるからだ。
「私たち結婚しました」世界版EP8(テギョン&Emma Wu)
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