【東京聯合ニュース】東京電力福島第1原発事故が発生した福島県で水産物の放射性物質検査を視察した韓国国会議員らが、検査の信頼性に疑問を呈した。
 「子供たちへ 核のない世の中のための国会議員研究会」に所属するカン・ドンウォン議員(無所属)は6日、東京都内で記者団に対し、福島県の相馬双葉漁業協同組合で視察した検査方式について、「話にならない」と述べた。「1人で魚の種類ごとに切って、30分ごとにチェックする。監督者もおらず、お粗末だ」と主張。そのような検査方法で出荷の可否を決定することについて「懐疑心を抱いた」と述べた。
 「脱核エネルギー転換のための国会議員の会」所属のチャン・ハナ議員(民主党)はストロンチウムの検査が含まれていない理由として、魚の身ではなく骨に蓄積されるためとの説明を受けたとして、「専門性が低く、責任感もない」と酷評。「安全と操業再開の間で政治的にならざるを得ず、中立になり難い調査機関」と述べた。
 日本では食品1キロ当たりセシウム100ベクレル以下という基準値を超えなければ流通を許可している。
 韓国議員らは原発事故から3年を迎えるのを前に現地を視察した。また、日本の超党派の国会議員でつくる「原発ゼロの会」の議員らと会談し、「脱原発」に向けた議員交流を活性化することを提案した。

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