9日、ソウル市内で行われたサイン会に登壇するキム・ヨナ=(聯合ニュース)
9日、ソウル市内で行われたサイン会に登壇するキム・ヨナ=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国文化体育観光部が今年からスポーツ分野の授与基準を強化し、ソチ冬季五輪で活躍したフィギュアスケート女子のキム・ヨナ選手も最高位の勲章が受けられなくなったことを受け、叙勲規定を最終決定する安全行政部が14日、各界の意見を取りまとめて基準緩和を検討する方針を明らかにした。
 安全行政部の関係者は、「文化体育観光部と大韓体育会が叙勲基準を作る際に、選手や指導者に対する意見聴取が不十分だったという意見がある」とした上で、国民感情などを勘案し、各界の意見をまとめて基準点数などの調整を協議する考えを示した。
 国際大会などで優秀な成績を収めたアスリートに与えられる体育勲章は青龍章(1等級)、猛虎章(2等級)、巨象章(3等級)、白馬章(4等級)、麒麟章(5等級)に分かれる。
 韓国政府は今年から青龍章を1000点から1500点、猛虎章を500点から700点にするなど基準点数を大幅に上げた。
 国際大会の増加と競技レベルの向上により、褒賞規模が拡大し、叙勲の栄誉性を高めるために基準を強化したというのが文化体育観光部の説明だ。
 改正により1等級の青龍章を受けるためには、五輪で金メダル(600点)2個と銀メダル(360点)1個以上を取得しなければならない。
 2010年のバンクーバー冬季五輪で金メダル、ソチ五輪で銀メダルを獲得したキム・ヨナ選手は、世界選手権大会(ジュニア含む)で取得した金メダル3個、銀メダル2個、銅メダル2個を合わせても1424点にとどまり、青龍章を受けることはできない。
 キム・ヨナ選手は昨年の規定では青龍章を受けることができたが、新たな規定では猛虎章になる。

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