消防当局によると、中国人など外国人2人を含め乗客238人が負傷した。日本人のけが人はいない。大多数は軽傷だが、2人は骨折など重傷を負った。現在、43人が近くの病院で手当てを受けている。
車両の不具合で停車していた列車に後続列車が追突したという。後続列車は急ブレーキをかけたが間に合わず追突、前の列車の車両連結器が破損し、後続列車が脱線した。二つの列車に乗っていた約1000人の乗客は線路に降りで避難した。
事故当時、前の列車に乗っていた乗客は「停車していたところ、突然後ろから大きな音がして立っていた乗客が倒れた。車内の照明が消え、悲鳴が上がった」と語った。避難を呼び掛ける案内放送はなく、乗客がドアを開けて脱出したという。
2号線を運営するソウルメトロの関係者は「後続列車が急ブレーキをかけたが、200メートルの安全距離を確保できず、追突したとみられる」と明らかにした。また、「曲線線路だったがため、前に停車していた列車が見えなかったようだ」と説明。列車の自動安全距離維持装置が故障したか、運転士が曲線区間で停止信号を見落とした可能性があると推定される。
ソウル市関係者は事故の原因について、「自動安全距離維持装置が故障したためとみられる。故障の原因については調べなければならない」と述べた。別のソウルメトロの関係者は「二つの列車はいずれも手動運転だったため、前の列車と一定の間隔が維持できなかった」と伝えた。自動距離維持装置は列車間の距離が200メートル以内になると自動的に作動する。
一方、国土交通部は世宗政府庁舎に中央事故収拾本部を設置し、緊急復旧や市内バスの増便などを指示した。
事故現場には消防士や警察官ら200人以上や救急車と消防車の計58台が投入され、事故の収束に当たっている。警察当局は事故の原因について調べを進めている。
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