韓国の天主教(カトリック)信者を導くための訪問で、天主教殉教者124人の列福式をはじめ、4回のミサを執り行う。旧日本軍従軍慰安婦の被害者や旅客船セウォル号沈没事故の犠牲者遺族にも会う。
韓国政府は国賓に準じ厚遇する方針だ。
法王は14日午前10時半に京畿道・城南のソウル空港(軍用空港)に到着予定だ。朴槿恵(パク・クネ)大統領が空港で出迎える。午後に青瓦台(大統領府)で開かれる公式歓迎式に出席し、朴大統領と会談する。青瓦台ではまた、主要公職者を前に演説し、韓国天主教司教団と会う。
15日には中部・大田のワールドカップ競技場で聖母被昇天の大祝日ミサを行う。セウォル号事故から生還した高校生や犠牲者の遺族が招かれ、法王は慰めの言葉を直接伝える予定だ。続いて韓国初の司祭の生家跡である忠清南道・唐津のソルメ聖地で、アジア各国のカトリック教会青年代表らが集う第6回アジアン・ユース・デーの参加者と会い、演説する。
16日は韓国最大の殉教地、西小門殉教聖地を参拝後、ソウル・光化門で列福式を司式する。列福とは、生前の徳と聖性が法王に認められた信者を聖人に次ぐ福者として列するもので、同日は18~19世紀の殉教者124人を列福する。午後には忠清北道・陰城のカトリック福祉施設を訪れ、韓国の修道者約4000人と信者代表に会う。
17日は忠清南道・瑞山の海美殉教聖地でアジアの司教らと会うほか、午後には近隣にある朝鮮王朝時代の城郭、海美邑城でアジアン・ユース・デー閉幕ミサを行う。
最終日の18日には、ソウル大教区庁で韓国7大宗教の指導者と会う。ソウル・明洞聖堂での最後のミサでは、朝鮮半島と東アジアの平和に向けたメッセージを伝えるとされる。法王はソウル空港で見送られ、韓国を後にする。
来韓中は青瓦台に近い在韓ローマ法王庁大使館に滞在する。長距離の移動には青瓦台が提供する専用ヘリコプターを、近距離の移動には乗用車を利用する。
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