仁川アジア大会“カメラ窃盗”競泳・冨田、弁明会見で無実を主張

2014仁川アジア大会で韓国記者のカメラを盗んだ容疑で略式起訴され、罰金を払った競泳の冨田尚弥選手（25）が26日、記者会見を開き、潔白を主張した。

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　富田はこの日、名古屋市内で自身の代理人の国田武二郎弁護士が同席し行われた会見で「窃盗行為はしていない」と伝えた。冨田は「見知らぬ人物からカメラをバッグに入れられた」と主張し「監視カメラには盗んでいる状況は映っていない」と述べた。

　冨田は去る9月25日、仁川・文鶴朴泰桓（パク・テファン）水泳場に仲間の試合を応援しに行き、韓国メディアのカメラマンのカメラを盗んだ容疑で韓国警察に逮捕された後、略式起訴され罰金100万ウォン（約10万円）を払った。

　この事件を捜査した仁川南部警察署の関係者は弁明会見での冨田の主張について「CCTV動画にスポーツウエアを来た1人の男性がカメラをはずして自分のカバンに入れる場面があった」とし「大会組織委員会側から日本選手団のウエアであることを確認した後、日本選手団の関係者に映像を見せたところ、日本オリンピック委員会の役員である柳谷直哉氏が映像の中の人物が冨田だとすぐに特定した」と述べた。

　同関係者は続けて「柳谷氏が同行し、水泳競技場で応援していた冨田を廊下に呼び出し、柳谷氏が『カメラを持って行ったのか』と尋ねたところ、冨田はすぐ『そうだ』と認めた」と伝えた。また「冨田が（警察調査の際に）『カメラを見た瞬間、欲が出た』という言葉をはっきりと言った」とし「当時の通訳は組織委員会から日本選手団に指名された人物で、警察と何の関連もない」と説明した。

　さらに「冨田は初めから容疑を認めていた。容疑否認は嘘」とし「冨田を（容疑者として）特定したときから警察の供述が終わるまで同行していた柳谷氏が口を開いて、真実を話すべきだ」と述べた。