【ワシントン聯合ニュース】このほど韓国訪問を終えたマイク・ホンダ米下院議員(民主党)が23日(米東部時間)、聯合ニュースのインタビューに応じ、「安倍晋三首相と自民党の極右勢力に旧日本軍慰安婦問題を話したところで、時間とエネルギーを浪費するだけ」と述べた。その上で、日本の大衆に慰安婦問題を理解してもらい安倍政権に圧力をかけるよう、呼びかけていく必要があるとした。 日系のホンダ氏は米議会で慰安婦問題をめぐり最も積極的な発言を行ってきた。慰安婦問題について日本政府に公式謝罪を求める下院決議の採択も主導した。 ホンダ氏は、日本政府が教室でアジアの歴史を教えておらず、子どもたちは過去に何があったか知りようがないと指摘。韓日の教会、女性団体などの交流を促しながら、「日本の大衆に慰安婦問題を理解させることができ、日本の世論を動かす上で重要な役割を担うことになる」と主張した。 現時点では政治基盤が磐石な安倍首相に直接圧力をかけるより、民間や宗教団体との交流を通じ日本の良心的な勢力を動かすことで、遠回しに圧力を加えるほうがよいとの見解だ。 来年新たに日本に対する慰安婦決議案を推進する計画があるかという質問には、「可能性はある。日本が慰安婦問題を謝罪するよう、ホワイトハウスや国務省など高いレベルでより強く対応すべきだ」と強調した。 一方、米政府がソニーの米映画子会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメントに対するサイバー攻撃を北朝鮮の犯行と断定し、オバマ大統領が「相応の対応を取る」と言及したことに関し、ホンダ氏は懐疑的な反応を示した。ソニーは国の安保機関ではなく、国家安保にかかわる事案と見なすのは難しいと答えた。 ホンダ氏は、今回の訪韓はおおむね成功したと評した。青瓦台(大統領府)に朴槿恵(パク・クネ)大統領を表敬訪問したことに触れ、「米韓同盟と貿易の活性化、旧日本軍慰安婦問題をはじめとする韓日関係、南北関係の改善と統一などについて有益に議論できる機会だった」と述べた。 また、訪韓の主な目的は韓国とシリコンバレーの交流、理解増進に向けた足場を整えることにあり、シリコンバレー進出に関しサムスン電子をはじめとする韓国企業の高い関心と意思を確認することができたと説明した。 mgk1202@yna.co.kr
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