ノ・ミヌは、2004年、「X JAPAN」のYOSHIKIプロデュースによるバンド「TRAX」でデビューし、グループ脱退後は俳優として、日本でも人気を博した「パスタ」や「僕の彼女は九尾狐」、「フルハウスTake2」に出演。昨年は韓国で観客動員数1700万人を突破した映画「鳴梁(ミョンリャン)~渦巻く海」や、ドラマ「最高の結婚」、現在撮影中の「私の残念な彼氏」に出演するなど、高い評価を得ている。
ノ・ミヌ の最新ニュースまとめ
また“ICON”というアーティスト名でライブを行い、Zeppツアーや自身が出演するドラマのOSTも手掛けるなど、俳優業だけではなく歌手活動にも力を入れ、多彩な魅力で“患者”(=ファン)たちを魅了し続けている。
<B>―デビュー10周年、おめでとうございます。2004年に「TRAX」でデビューしてから現在のノ・ミヌまで、この10年を振り返っていかがですか?</b>
まず時間が過ぎるのは本当に早いなと思います。夢をあきらめずに、音楽も演技も粘り強くやり遂げたことに対して自分へのご褒美もしたいし、正直10年経っていたことにも気づきませんでした。だから、この機会に今までの事を振り返り、自分自身に対し、中間検定をするいい機会でした。
<B>―先日、お母様が番組に出演されて、「公演に投資できないことを告げたらミヌさんがギターを壊して辛かった」という話をされていました。実際にそのときのことは覚えていますか?ミヌさんご自身はどのような心境でしたか?</b>
色々とナーバスな時期だったと思います。ギターを壊したのは「ロックRock楽」というドラマを撮った後で、無意識のうちに何とも言えない気分になったんだと思います。“ストレスを抱えず、表に出す性格にならない”と決めて間もなかったころだったので、部屋でギターを投げたんですけど、その音を聞きつけて部屋に母が来たんです。僕の中の“ロッカー”がたまに出てきちゃうんです。
<B>―夢に向かって挫折しそうなとき、どうやって乗り越えてきましたか?これを読んでいるファンの方が、もし何か上手くいかない状況に置かれたとしてアドバイスをお願いします。</b>
夢に向かって走る道は、孤独で寂しい道だと思います。自分自身との戦いはもちろんですが、この道が正しい道なのか?と、習慣で常に何回も考えてしまいます。成人になる時は、学校で夢に向かって課題をこなしていた頃を思い浮かべ、社会に出てからは、ありきたりで同じことの繰り返しの生活に追われ、自分が求めていたものとはもう違うのに、仕方なくすることもある。夢を選んで不安定な道を歩むのか、安定した職場だけれども自分の求めていたものとは違う生活を送るか…とか。う~ん…僕なら迷わず、夢を選び不安定な生活を選びますね。どう転んでも僕にできることはこれしかないし、一度きりの人生、やりたくないことをやっても無意味だと思うんです。それに10年後、後悔しそうで…僕の夢と僕は成功できると信じて、耐え抜いてきました。一つ一つ年を重ねながら、成功の道へ進むにはどうするべきか少しずつ分かって作り上げられた気がします。最初がすごく大きな型だとしたら、今は繊細な作業をしている気分です。自分の夢があるなら、その夢を叶えるために何をするべきか何を準備するべきか、細かく計画を立てて、毎日毎日、その夢を描いてみるのがいいと思います。辛いときも多いけど、よく考えてみると、辛くないことなんてないんですよね。
<B>―今回の10周年ファンイベントも「感謝」という言葉で表されているように、ミヌさんの中に、支えてくれたファンへの思いが溢れていますが、ミヌさんにとってファンの存在はどういうものですか?</b>
エナジー。
夢を叶えたい理由なんです。僕のファンはご病気の方でも僕のおかげで元気になっているとか、心の傷が僕の公演を見て癒されたとか、そういった寂しい方が多くいるんですけど(笑)手紙とかを読んでいると本当に「僕は医者みたいだな」と思います。患者たちとこういった縁で繋がったのも運命だと信じているので、可能であれば、この先もっと高い所まで登って、多くの人とボランティアをして、色々な方にエナジーを与える人になりたいです。だから僕のエナジーである患者(ファン)にとって、僕は“エナジー”なんです。
<B>―ミヌさんはいつもイベントなどでも、言葉や行動でファンの方へ思いをストレートに伝えてくれますし、ファンサービスもとてもよいですよね。デビュー当初からそうだったのですか?それとも10年という時間がそのようにさせたのでしょうか?</b>
もともと僕は正直なのが好きで、頭を使うのも好きじゃないし、相手に対してそうするのも好きじゃないです。疲れる気分っていうか。もちろん仕事において相手の事をよく考えないといけない時は、本当の事ばかり言えないこともありますが、患者(ファン)と僕の関係においては、頭を使ったり格好つけたりすると、そういったことがもう見えちゃう関係なんです。だから気楽に接するし、(僕が)音楽に集中すると、患者も集中して聴いてくれて、心で音楽を感じてくれます。実は今回の公演で格好つけて唇に血のりを付けてみたんですけど、(それを見た)患者たちが「ミヌ!唇に海苔ついてる!」って言って(笑)
やっぱり気楽にやるべきだと思いました(苦笑)
<B>―一つ一つ積み上げてきて、10年を迎えて、今、ノ・ミヌさんへの評価がとても高くなっていると思います。ご自身ではどう感じていますか?</b>
そうですか?僕は正直よく分からないです。評価が上がっているならいいことですよね!最近撮ったドラマ「最高の結婚」で主演を演じながらエンディングテーマも作詞作曲したんです。それで監督やスタッフの間で「ミヌは天才だね!」って言ってくれたりするんですが、僕は「違いますよ!天使です!」って返しています(笑)
<B>―2014年は映画「鳴梁」や、ドラマ「最高の結婚」、そして現在撮影中の「私の残念な彼氏」など、俳優としての活躍が際立ちました。作品を選ぶ時はどのような基準で選びますか?</b>
僕は新しい姿、新しい顔になれるような作品を重心的に選びます。同じようなヘアスタイルで同じような姿の役柄を演じることで、安定した生活は送れるけれど、面白い人生ではないと思うんです。だからバカか?と思うくらい特別な役柄を探す方です。
<B>―前回のインタビュー時はドラマ「最高の結婚」の撮影中でした。激しいベッドシーンが話題になりましたが、ファンの反応は気になりませんでしたか?</b>
(ファンの)反応としては「良かった!」という患者と、「ベッドシーンを見て悲しかった」、「嫉妬した」という患者がいました。僕は良かったですよ。ハハハハハ。これも全て患者の血液循環を良くするためです(笑)
<B>―現在撮影中のドラマ「私の残念な彼氏」について、撮影中のエピソードなどあれば教えてください。</b>
ほとんどのスタッフが「フルハウス2」の時のスタッフなので、未だに(「フルハウス2」での役名がイ・テイクだったことから)「テイク!」と間違えて呼ぶことが多いです(笑)監督までも「テイク」って(笑)今回の役は「テウン」なんですけど、似てますよね。
<B>―「最高の結婚」で、ミヌさん演じるパク・テヨンは現実的な男性の役でしたが、今回の「私の残念な彼氏」のユン・テウンという役は、大人になっても真実が通じると信じているとてもピュアな役だと聞いています。ミヌさんご自身はどちらに近いですか?</b>
こうして質問されてみると正反対のキャラクターですね。周囲からは現実的になるべきだと言われる方です。「夢想家だ」とか「キレイなものだけ見て生きる人のようだ」とか、よく聞きますね。できれば幼い頃の純真な心を失ったり、失ったまま、生きたくないですよね。だから僕の部屋には未だにおもちゃや人形がたくさんあるのかもしれないです。
<B>― 最近「JYJ」のキム・ジェジュンさんとのツーショット写真を時々インスタグラムにあげていらっしゃいますね。ジェジュンさんとはどんなきっかけで、親しくなったのでしょうか? </b>
もともと同じ所属事務所で、16歳の頃に知り合ったのでお互いが成長する姿を見ながら今日まで来ました。本当に時間が過ぎるのは早いなと思います。僕は芸能人の友達が格好つけたりするタイプだと親しくならないんです。だけどジェジュン君も僕も互いに変わらないんです。話もよく聞いてくれるし、お互い“ロック”が好きなので、いつも音楽の話ばかりです。
<B>―アーティストであり、俳優でもあるお二人ですが、デビュー10周年ということ、お二人とも美しすぎる点なども含めて、ジェジュンさんとミヌさんには共通点が多いように思います。ジェジュンさんから刺激を受けた部分はありますか?ミヌさんにとってジェジュンさんはどのような存在ですか?</b>
2人とも夢が似てるし、お互い音楽をしながら演技もするという点は共通していますね。お互い辛い時期もありましたが、結局は成し遂げています。精神的な支えになったり、癒しになったりする存在です。お互い「これからが楽しみだ!」なんて話もします。
<B>―ノ・ミヌさんはお休みの日などはどのように生活されていますか?またふだん、仲の良いお友達とはどんな風に過ごしていますか?</b>
僕はあまり外に出かけるタイプじゃないんです。最近は少し頑張って外に出ています。色んな人に会おうと試みていますが、難しいですね(笑)友達に会わないと友達はできないのにインドア派なので…。だから作曲したり作詞したり、そういう時間が必要だと思います。患者たちが公演のDVDをよく送ってくれるんですけど、それを見ながらワインを飲むのが好きです。
<B>―2015年はどのような一年にしたいですか? また10年後はどのようなノ・ミヌでいたいと思いますか?</b>
2015年は“音楽と作品”で皆さんにお会いできると思います。2015年、より期待できる理由は、僕の心と体が何だか変わったんですよ。人生を楽しむ方法を少し学んだ気がするんです。だから幸せに過ごせる気がします。10年後は韓国の福山雅治さん、YOSHIKIさんのような存在になっていると思います(笑)
<B>―10年というとファンの方も年齢を重ねると思いますが、何かファンの方にリクエストはありますか?こうしてほしいとか、こんなことを一緒にやりたいとか。</b>
どんどんキレイになっていく方がほとんどなので、僕に似たのかなと思います(笑)冗談ですよ。今のように健康で僕を見ながらエナジーを受け、笑ってくれたら良いなと思います。患者同士でたまに集まってお酒を飲みながら僕の映像を見て、人生に対する話をする関係が「僕がいることによって繋がった」ということ自体がうれしいです。今のままそばにいてくれたら、それでいいです。
<B>―ノ・ミヌさんの座右の銘は?</b>
一度だけの人生幸せに生きようです。
<B>―最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。</b>
患者たち、12月最後の公演と10周年パーティーを一緒に過ごせて本当にうれしかったし、良かったです。「エナジーたくさん受け取った?」僕はディズニーランドも行けず韓国に戻って悲しかったよ(笑)2015年もよろしくね。ことしも健康に気をつけて元気に過ごそう。結婚して子供のいる患者は僕に会いに来る前にご飯の支度をしてあげて!学生の患者はママと手をつないできて。2015年もよろしくね。愛してます。患者最高!バイビー
夢に向かって自分を信じ、歩み続けてきたノ・ミヌの10年。それを支えてきたのはエナジーの源である患者たち。格好つける必要はないと言い切るファンとの信頼関係は、一朝一夕で築けるものではない。2015年、そして10年後のノ・ミヌと患者たちの姿が楽しみだ。
ノ・ミヌから患者たちへのメッセージ!
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