【ソウル聯合ニュース】韓国の国会人事聴聞特別委員会は10日、次期首相に指名された与党セヌリ党の李完九(
イ・ワング)前院内代表に対する人事聴聞会を開始した。聴聞会では李氏がメディアに圧力をかけ、自身に不利な報道をやめさせたとの疑惑が最大の争点に浮上した。 最大野党の新政治民主連合は李氏の発言が収録された音声ファイルを聴聞会で公開するよう求めたが、与党が拒否。聴聞会は一時中止とり、ファイルを国会の記者会見場で公開した。 音声ファイルは李氏が記者らとの食事の席で行った発言をその場にいた記者が収録したものとされる。ファイルは新政治民主連合の議員に渡され、KBSテレビが6日に内容の一部を報じている。 報道によると、李氏はメディア各社の幹部らに顔が利き、報道をやめさせることができるほか、記者の人事にも介入できるという趣旨の発言をした。新政治民主連合が新たに公開した音声ファイルでは、「友達(の中)に大学を作ったやつもいるから、(メディア関係者を)教授にも総長にもしてやった」などと話している。 李氏は聴聞会開始後、メディアに圧力をかけたとの疑惑について「深く反省している」としたが、新たに公開された音声ファイルの内容については「正確に覚えていない」として認めなかった。 聴聞会では李氏の不動産投機疑惑や健康問題で兵役を満了していなかった疑惑などに関する検証が行われた。 聴聞会は11日も実施される。12日に人事聴聞の経過報告書が採択されれば、同日の国会本会議で任命同意案の表決が行われる見通しだが、報告書が採択されるかどうかは不透明だ。 kimchiboxs@yna.co.kr
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