鳥取さんの息子(提供写真)=(聯合ニュース)
鳥取さんの息子(提供写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】14日午前、ソウル・西大門警察署を日本人男性が訪れ、一枚の写真を取り出して、つたない韓国語で写真に写っている警察官を探してほしいと頼んだ。 鳥取和道さんは10年前の2005年、家族旅行でソウルを訪れた際、当時9歳だった息子が交番の前で写真を撮りたいと言い出したため、近くにいた若い警察官にお願いした。快諾した警察官は自身の警察帽を脱いで息子に渡し、パトカーをバックに一緒に写真を撮ってくれた。 この一枚の写真が息子の将来に大きな影響を与えた。息子は写真を机の上に大切にしまい、警察官になりたいとの夢を抱き始めた。 高校3年生のときに警察官採用試験に合格、先月末に警察学校を卒業し晴れて警察官となった。 鳥取さんは息子が警察官になったのは韓国で親切な警察官と出会ったおかげだとして、感謝を伝えるためにソウルを訪れた。 事情を聞いた西大門署は各署を回って調べた結果、その警察官が現在、西部の忠清南道・保寧警察署で勤務するキム・テヒョン警長であることを確認した。 鳥取さんは15日午前に再び西大門署を訪れ説明を受けた。鳥取さんは直接会ってあいさつしたいが、翌日帰国のため会いに行けず残念だと述べ、用意してきた手紙と警察官になった息子の写真をキム警長に渡してほしいと託した。 キム警長は聯合ニュースに対し、「初め連絡を受けたときは思い出せなかったが、写真を見て思い出した。小さな出来事なのに、感謝を伝えようと日本から探しにきてくれたと連絡を受けうれしい」と話した。 ikasumi@yna.co.kr
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