韓国に居住する脱北者の多くが、北朝鮮で予防接種の不備や保健医療体系の崩壊などのために各種の感染症や病気にかかっていたことがわかった。

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 国会保健福祉委員会所属の鄭亨根(チョン・ヒョングン)ハンナラ党議員が入手した疾病管理本部の脱北者健康調査資料によると、調査対象の脱北者1075人のうち77%がジフテリアや風疹(ふうしん)、64%が流行性耳下腺炎、53%が麻疹(ましん)にかかったことがあると回答した。寄生虫感染率は韓国に比べ12倍高い44.3%で、梅毒の有病率は韓国の8倍に相当する1.6%、B型肝炎の有病率も韓国の4倍にのぼっている。

 19歳以前に予防接種を受けた脱北者は全体の1.2%にすぎず、1990年以降経済難に苦しんでいる北朝鮮では予防接種が適切に施行されていない実態が浮かび上がった。また、性病検査を行ったところ、合計45人が性病に感染していることがわかった。北朝鮮国内または脱北の過程での売春など、脱北者の人権に深刻な問題があると考えられる。

 一方、脱北者の平均身長は韓国人より8センチメートル低い154センチメートルで、平均体重は韓国人より8キログラム軽い52キログラムだった。

 鄭議員は、「調査結果を国民に知らせ、北朝鮮への人道支援に対する国民の合意に基づき、感染病や病気などにさらされている北朝鮮住民に予防接種支援や医薬品提供事業などを進めるべきだ」と主張した。

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