2008~2012年に日本プロ野球(ヤクルト)で活躍し、2013年米大リーグ(カブス)を経て韓国プロ野球に復帰してから2年目を迎えた韓国・三星ライオンズのイム・チャンヨン(林昌勇)(提供:OSEN)
2008~2012年に日本プロ野球(ヤクルト)で活躍し、2013年米大リーグ(カブス)を経て韓国プロ野球に復帰してから2年目を迎えた韓国・三星ライオンズのイム・チャンヨン(林昌勇)(提供:OSEN)
2008~2012年に日本プロ野球(ヤクルト)で活躍し、2013年米大リーグ(カブス)を経て韓国プロ野球に復帰してから2年目を迎えた韓国・三星ライオンズのイム・チャンヨン(林昌勇)は、全盛期に劣らない球威を誇っている。今月24日まで17回マウンドに上がり、11セーブ(防御率3.78)をきめ、セーブ部門で単独2位を走り続けている。「ここまではうまくいっている。昨年より体の状態も確実によくなっている」と本人は語る。ストレートの威力もさらによくなった。「急速の違いはほとんどない。それでも昨年より力を入れて投げることができる」という。

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 イム・チャンヨンに現在のコンディションを尋ねるとこう答えた。「昨年はとてもぎこちない雰囲気だった。選手と会話することもほとんどなく、そうしているうちに少し気まずい感じがあったが、ことしは失敗してもチームメイトが僕のことをわかってくれて、キャンプの時から一緒にやってきたから、どんなことがあってもすぐに打ち解けられる」とニコリとして見せた。

 数え年でことし「不惑」の四十歳になるイム・チャンヨンの体調管理のノウハウが気になる。「食が細いので、滋養食はあまり好きではない。ご飯だけしっかり食べて、ビタミン類のサプリを飲む、それが全て」とし、「いくらいい体を生まれ持っていても、私に一番大事なのは、ケガの防止だ。若い選手よりストレッチなどの準備運動に時間をかけている。そうしてことケガをせずに若い選手と共にやっていける」と答えた。

 イム・チャンヨンは今シーズン2回、セーブを失敗し、非難の矢をたくさん受けた。「私もストレスがたまりました。失敗をしなければ一番いいが、そうなっても早く忘れるのが大事だ。三星の中継ぎ陣はとにかくしっかりしているので、誰が出てもセーブをあげることができると思う。私が抑えを任されているが、私が揺らぐようならいつでも後輩たちに譲れるようにしてやりたい。」

 イム・チャンヨンは、三星の投手陣では最年長だ。彼が見つめる三星の投手陣はどんなものなのだろうか。イム・チャンヨンは「三星の中継ぎ陣はみんなリリーフ投手のようだ。みんな本当によく投げている。私が抑えをするのが恥ずかしいくらいだ。今、三星の中継ぎ陣が点数を与えず、マウンドに上がればみんな抑えることができる。全員が出られるわけではないので、体がウズウズしているだろう。投手陣については心配しなくていい」と自信を見せた。

 言葉かずが少ない方であるイム・チャンヨンは、後輩に歩み寄ってアドバイスすることはない。その代わり後輩が歩み寄って質問してくれば、持っているノウハウを惜しみなく伝える。「個々のタイプが違うので、先にあれこれ言わない。みんなプロの選手じゃないですか。本人が一番よく知っていると思っている。だから干渉はしないようにしている。代わりに質問に来てくれた場合には、話してあげようと思っている。」

 以前、三星捕手のチン・ガブヨン(陳甲龍)に「一番愛着のある投手は誰か?」と聞いた時に「イム・チャンヨン」という答えが返ってきた。チン・ガブヨンは「ずっと前からバッテリーを組んでいた。選抜もあったし、6回から抑えたこともあった。今のピッチャーたちは本当に幸せだ」とその理由を説明した。

 これに対してイム・チャンヨンは「幼いときから一緒にやってきて、三星でもずっとバッテリーを組んでいるから愛着がある。とにかく先輩だから若い選手よりも頼りきることができるキャッチャーだ」と賞賛した。

 イム・チャンヨンの前につく修飾語は多様にある。イム・チャンヨンは「『チャンヨン不敗』が一番長く呼ばれてきたものなので、愛着がある。でも今は不敗ではないから変えなきゃ」と笑った後、「『ミスター・ゼロ』も気に入っているし、全部気に入っている」と笑みを浮かべた。

 沖縄での2次キャンプの時に会ったイム・チャンヨンは、チーム5連覇達成と共にもう一つの目標を立てていた。他でもなく、個人での通算4回目となるセーブ王獲得だ。イム・チャンヨンは「引退前にセーブ王のタイトルをもう一回取りたいじゃないですか。ことしから試合数も増えているが、37~38セーブほどすれば1位になれるのではないかと思っている。いつも自信を持っている」と意欲を見せた。

 イム・チャンヨンに、5連覇達成とセーブ王の他に目標はないのか尋ねてみた。すると「セーブの失敗さえなければいい」と力を込めて答えた。


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