この病院の関係者によると、MERS感染の疑いのある患者が28日に入院し、発熱や咳がひどく、隔離病室に入院しているという。
病院側は、この患者が1人目のMERS感染者と同じ医療機関にいたことを確認した。
この患者はMERSの疑いがあるとされるまで、トイレや検査室など自由に移動しており、救急救命室にもいたと伝えられている。
これに対し病院側は29日午後から、医療陣と救急救命室全体を消毒し、新規の患者を受け入れないようにした。また夜11時前後に救急救命室を完全に閉鎖した。
消毒作業は夜遅くまで行われたという。MERS感染の疑いがある患者は現在、この病院の隔離病室に移されている。
病院関係者は「MERS感染の疑いが発覚し、救急救命室全体を消毒した」とし、「救急救命室内にいた医療陣や患者を外部に出さないよう措置もした」と明かした。
その際に特に症状がない患者は帰宅もしくは他の医療機関に移動し、移動が不便な患者は救急救命室にそのまま残って隔離されていた。
医療陣も外部には出ず、マスクなど各種防護装備を着用して救急救命室に残った。
現在病院側は、保安員を動員して救急救命室の出入りを制限し、病院を訪れた患者は引き返している。
保安員は「救急救命室を閉鎖したので出入りは不可能」と述べた。また他の職員も「MERSの疑いがある患者が発覚し、病院内が慌ただしく、広範囲の消毒作業を行なった」と説明した。
その様子を見ていた救急患者の家族は、「29日の夕方から病院全体が消毒作業で慌ただしくなり、患者と家族は非常に驚いた」とし、「MERS感染の疑いがある患者によって病院と救急救命室全体が身動きできなかった」と当時の状況を説明した。
続けて「患者が続々と他の医療機関に移動している。少しは心配なので、早くこの場を離れたい」と述べた。
実際にこのような消毒のためか、病院職員や付き添い家族の大多数がマスクを着用していた。
一方、保健当局は今回の件に対して特に反応していない。
29日現在、国内外のMERS感染者は計12名。全羅南道(リョルラナムド)の大学病院でもMERS感染の疑いがある患者が隔離されるなど今後も感染者が増える可能性が高い。
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