キム・ウジュ の最新ニュースまとめ
通常、妊婦の血液内の物質は胎児につながる胎盤を通じて移動する。ここで胎児に必要な栄養の供給や老廃物の排出などが行われるが、ウイルスも胎盤を通じて拡散する可能性もあるという。
大韓感染学会のキム・ウジュ理事長は「ウイルスが体内に多くあるほど胎盤を通じて胎児に感染する可能性が高い。ただ妊婦のMERS感染例が多くないため、まだよくわからない」と明かした。
2012年にヨルダンで妊婦が夫からウイルスを感染し、妊娠5か月で胎児が死産した。当時、妊婦は薬物使用を拒否し、治療を受けなかったと伝えられているが、胎児が死産したため、胎児もウイルス感染に至った可能性が高いと見ている。
また2013年アラブ首長国連邦では、MERS感染の妊婦が健康な赤ちゃんを出産し、息を引き取った。体内のウイルス量がどうだったのかが、重要な要因であることがわかる例である。ただ現在までの段階ではデータが不足している。
そのため、MERS感染の治療に使用される抗ウイルス剤が胎児にどのような影響を及ぼすのかについて、関連資料がもう少し必要である。
キム理事長は「まずは胎児がいるので、治療をどのような方向でしていくのか女性の状況を見て医療陣が判断しなければならない」と説明した。
9日、三星ソウル病院によると、1次検査で陽性反応を受けた院内に入院中の妊婦の検体は、疾病管理本部に依頼されている。最終結果は今夜か、遅くても10日午前には出る予定。
現在、臨月を迎えている妊婦は、三星ソウル病院内の隔離病棟に入院している。この女性は先月27日夜、食あたりで救急救命室を訪れた母親に会いに行き、感染したと推定されている。同室には14番目の感染者がいた。
救急救命室に一緒にいた母親と父親はMERS感染が確定となっており、今回初めて妊婦の感染者が出る可能性が高くなった。
女性に発熱はないが、ひどい筋肉痛と共に軽い呼吸困難の症状があったという。
一部では、この女性がMERSの遺伝子検査を病院側に何回も要求したが、熱がないという理由で受け入れてもらえなかったという話も出ている。
これに対し、病院関係者は「MERS感染の疑いがあるされた妊婦が、院内の隔離病棟に入院している。病院が検査の要求を受け入れなかったというのは、事実ではない」と主張した。
韓国国内初の妊婦の感染者が出た場合、保健当局の防疫体系に対する批判が再び大きくなると見られる。
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