ソン・ジェリム の最新ニュースまとめ
ホームドラマの要素が強かったKBSドラマ「優しくない女たち」で、ソン・ジェリムの比重は大きくはなかった。親子3代にわたる“優しくない女たち”が揺れる人生に耐えながら経験する恋愛と成功、幸福を探していく姿を描いたこのドラマは、女優キム・ヘジャやチェ・シラを中心に過去と現在が入り混じったストーリーの中で、真の幸福を見つけようとする道を温かい視線で描いている。
ソン・ジェリムはこの作品の中で、自分の存在感を刻むのに成功した。ルオ(ソン・ジェリム)は胸中に誰も知らない傷を抱え、女性たちに無愛想な人物。しかしある時一目ぼれしたマリ(イ・ハナ)に突き進むルオは、女性のハートをわしづかみにするカッコいいセリフを独占し、ドラマに活力を吹き込んだ。ソン・ジェリムは年上の女性を“僕の女だ”と呼ぶルオの魅力を忠実に演じ、見どころの一つとなった。
ソン・ジェリムとイ・ハナが登場するたびにドラマは新たなジャンルが飛び出した。若者のときめきあふれるロマンスは、温かい雰囲気を作り出し、ソン・ジェリムとイ・ハナ、キム・ジソクの三角関係は果たしてどうなるのか、恋愛を通じてどんな成長が描かれるのかと、視聴者の関心を集めた。両親の代からの悪縁によって三人の恋の結末がどうなるのか予測できなかった。最終的には多様な可能性を含めた結末で締めくくられた。ソン・ジェリムはこれに対して満足している様子である。
「多様な可能性を秘めた結末になりました。先輩たちの話はいろいろ凝っていましたよね。ここに脚本家の力で女性たちの心理やブラックコメディーが精密に描かれていました。僕たちの話はエネルギーに合わせてざっと書かれていました。台本にあるとおりに解釈して演じたので、感情の部分が大きかったです。大きな振幅をもった結末に阻まれてしまえば、終わってからかえって気まずい感じがしました。振幅の大きかった若い俳優たちほど、結末も多様に秘めているほうが、視聴者に余韻が残るのではないか、またそれが脚本家の力ではないかと思います。悔いはありません。」
ソン・ジェリムは脚本家のキム・イニョンはもちろん、ユ・ヒョンギ、ハン・サンウという演出家たちの繊細なポイントに多く助けられたと感謝の気持ちを伝えた。
「監督がうまく描いてくださいました。ポイントをよく生かしてくださったんです。脚本家の先生の文章を映像化させ、ストーリーを話してくださいましたが、繊細なポイントがありました。ルオは鳥肌が立つようなセリフが多かったですよね。例えば道でマリに「僕の胸と頭はあなたでいっぱいなのに、あなたはそうじゃないようだ」と言うシーンは、本当に悩みました。監督は感情を伝えることに力を入れました。一番好きなシーンは、前半に出てくる“壁ドン”です。壁ドンをしながらマリと接近したシーンが、一番マンガのようでした。僕はマンガが好きなんです。」
ソン・ジェリムは共に三角関係を演じた女優イ・ハナ、俳優キム・ジソクとカメラの回っていない所では親しく過ごし、お互いに頼りながら撮影を進めたという。「ハナさんはカメラが回っていようといまいと大きな差はない女優さんです。僕と合う部分がたくさんありました。劇中で若いクルーは僕たち三人だけだったので、よく話をしましたね。カメラの前にいるより親しかったかもしれません。」
またソン・ジェリムはこの作品で“引き方”を学んだという。前作「感激時代~闘神の誕生」では、劇中演じたモ・イルファに俳優ソン・ジェリムを加えた演技を見せたとすれば、今回は俳優ソン・ジェリムを引いたイ・ルオ、そのキャラクター自身を生かすための努力をしたと説明した。
「現場に行くと、常にプレッシャーを感じますが、この作品でうまくやりたいという欲を出したら目立ってしまう気がしました。『優しくない女たち』はホームドラマの要素を持ったミニドラマです。若者たちの演技や完熟していないキャラクターに固執すると、先輩たちの重厚なカラーに合わず、異質なカラーが出てしまう気がしたので、僕のこだわりを抑えました。監督の注文どおりに演じたのです。」
「今回はこれまで経験できなかった現場でした。演技では目と耳をしっかり開けておいた気がします。自分自身を空っぽにして、耳を開き、目を開き…そうして受け入れる練習をしました。僕が正しいと主張できる現場ではありませんでした。先輩たちについていき、先輩たちのカラーから最大限はみださずに静かに演じたかったんです。若いキャラクターがリードするドラマではないからです。最大限多くのことを学ぶのが目標でした。」
ソン・ジェリムは「優しくない女たち」に出演し、一人の人間としてのソン・ジェリムと、俳優としてのソン・ジェリムの間で悩んでいた答えをある程度見つけられたという。
「短い時間ではありませんでした。どの作品よりも多くのことを学びました。こうして集まるのは難しい先輩たちです。そんな方たちと二度とご一緒できないのではないかと思います。俳優として生きていくことについて、俳優として年を重ねていくことについて、たくさん考えることができました。一人の人間ソン・ジェリムが、俳優ソン・ジェリムとどう違わなければならないのかというジレンマがありました。キム・ヘジャさんやチェ・シラさんなど先輩方から融和された完成した姿を見ました。二分化させようとしていたことを合わせるのが課題でしたが、こうして課題を抱えていることが答えだと思いました。」
「優しくない女たち」 - ルオ、マリに言い寄るのか? 20150305
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