【世宗聯合ニュース】韓国教育部は7日の閣議で、外国人や韓国系の留学生に特化した教育課程の開設などを柱とする「留学生誘致拡大計画」を報告した。 国内の大学がIT(情報技術)、造船、原子力、自動車などの産業や、保健、美容、自動車整備などの専門技術のほか、韓国の発展経験といった分野で2カ国語を用いた教育課程を開設できるよう後押しする。現在は慶熙大、漢陽大、建国大など一部の大学が留学生対象の講義を実施しているが、これを改善して留学生が学びやすい環境をつくる。 教育部はこれに向け、定員外の留学生のみが在籍する学部や学科を開設できるよう、高等教育法施行令の改正を推進している。 計画にはこのほか、優秀な留学生に対する就職支援の強化、留学生の誘致に苦戦する地方大学への支援なども盛り込まれた。来年からは留学生の生活や就職をサポートする総合支援センターも各地で運営する予定。 教育部は2023年までに最大20万人の留学生を海外から呼び込み、高等教育機関の留学生の比率を5%に引き上げたい考えだ。 韓国の大学や語学研修施設で学ぶ留学生は昨年基準で8万4891人。大学生全体の2%と、経済協力開発機構(OECD)加盟国平均の8%をはるかに下回る。 教育部は、学齢人口や生産年齢人口の減少などに備え、国と大学の国際競争力を引き上げるため、優秀な留学生を誘致する必要があるとしている。 だが、大学の質向上が伴わなければ、この誘致目標はまたしても空約束になると指摘されている。 政府は12年、20年までに留学生20万人を誘致する計画を発表したが、留学生数は11年が8万9537人、12年が8万6878人、13年が8万5923人と減少を続けている。 stomo@yna.co.kr
Copyright 2015(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0