“MERS病院名公開”朴大統領の指示有無で騒動に

韓国で8日、MERS（中東呼吸器症候群）騒動に関して政府の病院名公開決定に朴槿恵（パク・クネ）大統領の指示を巡って騒動が起きている。

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　この日、韓国国会のMERS対策特別委員会全体会議で、主務部署の責任者である保健福祉部のムン・ヒョンピョ長官と、当時会議に共に出席していた民官合同MERS即刻対応チームのキム・ウジュ共同チーム長は、新政治民主連合のキム・ヨンファン議員の「パク大統領が病院名を公開しろと言ったにもかかわらず公開しないことは、抗命ではないのか」という質問に対して、違う立場を見せていた。

　ムン長官は「先月3日、大統領主催のMERS対応民官合同緊急点検会議で、朴大統領が病院名も含めてMERS関連の情報を透明に公開・検討するよう指示した」と従来の立場を見せた。

　一方キム共同チーム長は「当時、会議でMERS感染者の情報を医療陣に提供することに決定した」とし、「国民には公開しないことに決定した」と正反対の意見を述べた。

　チェ首相職務代行は先月7日、MERS病院24か所の名簿を公開し、「大統領も3日にMERS対応民官合同緊急点検会議で感染者が発生した医療機関を透明に知らせなければならないと指示した」と明かしていた。

　MERS特別委員会の議員らはこの日の騒動後、先月3日MERS緊急状況会議の会議録をはじめ、MERS関連の対策会議などの会議録提出を政府側に要求したが、まだ資料提出はされていないという。

　これに対して新政治民主連合のキム・ヨンイク銀は「野党で71件の資料提出を要求したが、提出されたのはたった3件だ」と述べた。