韓国1stミニアルバム「Love&Hate」(9月14日発売)のダブルタイトル曲「そうなった」が音源チャートで1位、「憎まなければならないのなら」も上位にランクインするなど、華麗にカムバックを果たし、10月3日(土)の釜山を皮切りにスタートする韓国5都市6公演の全国ツアーでは、約1万2000人を動員予定と勢いが止まらない「Fly to the Sky」。
7月に大阪で開催したライブイベント以来となる来日公演として、9月22日(火・祝)東京・ディファ有明にて、ファンミーティング「FLY TO THE SKY FANMEETING IN TOKYO」を開催した。
この日、ステージ左右からシックな秋の装いで登場したファニとブライアン。昨年5年ぶりにリリースし、韓国の主要音源チャートを席巻した9thアルバム「CONTINUUM」のタイトル曲「You You You」を圧巻の歌声と息の合ったハーモニーで届け、オープニングからファンを魅了、大歓声を浴びた。
「こんにちは『Fly to the Sky』です」とあいさつした後、ブライアンは「日本に来るたびに、もう一つの家に来たような気分になり、うれしいです」とファンとの再会を喜び、ファニは「大阪も楽しかったんですが、東京でまた皆さんと会えてうれしいです。韓国でニューアルバムがリリースされたばかりですが、こうしてすぐ日本に来て、新曲をお聴かせできることを光栄に思います」と新曲リリースの報告もし、ファンの期待を高めた。
あいさつの後は、「Fly to the Sky」のヒット曲が続く。イントロが流れると、「この曲知っているでしょ? 一緒に歌ってください」とブライアン。切なさを帯びた歌声で名バラード「胸が痛くても」を、「日本の皆さんが好きな曲です」という曲紹介で、切々と愛を懐かしむバラード「MY ANGEL」をバツグンの歌唱力で歌い上げ、ファンを「Fly to the Sky」の世界へと引き込んだ。
次のコーナーは、「Fly to the Sky」の楽曲をイントロで当ててワンフレーズ歌うイントロゲーム。ファニチームとブライアンチームの対決となり、客席から抽選で選ばれた4人がステージに上がり、じゃんけんで勝った人から好きな方のチームに入ることに。「4人ともファニの方に行ったらどうするんですか?」、「みんなブライアンの方に行ったら僕一人でやるんですか?」と互いに心配する2人だが、ブラインアンの不安が的中。最初の2人がファニを選択したため、口を尖らせてすねるブライアンに、客席からは「かわいい~」の声が上がった。
残りの2人がブライアンチームに入り、イントロゲームがスタート。イントロを聴いて曲が分かった人は、ステージ中央に立てられたマイクを握り、曲名を答えて、ワンフレーズ歌うのだが、ファンらが曲名は答えられても、韓国語の曲である上、緊張からなかなか歌えないでいると、ブライアンは「今日来た方は、他の歌手のファンミーティングだと思って来たんじゃないですか!? 僕らはファニ、ブライアン。『Fly to the Sky』です(笑)」と彼らしいユーモアたっぷりのジョークで会場を大爆笑させ、場の雰囲気を和ませた。
その後も、ブライアンとファニがそれぞれのチームのファンに教えたり、それでも歌えない場合は2人が代わりに歌ったり。逆に、「一人でする約束」が出題されたときは、ファニもブライアンも分からないといった表情を浮かべる中、ファンが曲名を答えたのでビックリ。アルバム収録曲で、この曲で活動をしたことがなかったため、「どうして分かったんですか?」と感心するファニに対し、「全然わからなかった(笑)」とブライアン。ファニは「ブライアンはそのとき、『Fly to the Sky』のメンバーじゃなかったのかも(笑)」といたずらっ子のような表情を浮かべ、再び客席に笑いを誘った。
ソロステージの後は、ニューアルバム「Love&Hate」についてのトークと、ジャケット写真未公開カットの紹介。今回のアルバムは、これまで愛、憎しみ、痛みなどの内容を歌ってきたが、それを総合的に表現したもので、ダブルタイトル曲にしたのは、「2曲とも良くて選べなかったので。『そうなった』は今まで挑戦したことのなかったようなジャンルの曲で、皆さんに喜んでもらえると思ったし、『憎まなければならないのなら』は『Fly to the Sky』にぴったりのサウンドだったので、2人ともこの曲をタイトル曲にしたいと思いました」とブライアンが明かし、「タイトル曲1曲で活動する予定だったので、2曲をめぐって本当に2人とも悩みました。前回のアルバムがあまりにも反響をいただいたので、プレッシャーも感じていました。なので、前回のアルバムより音楽性の高いものを届けたいと思い、ダブルタイトル曲にしました」とファニが率直に打ち明けた。
本編最後に、新曲「そうなった」を想いを乗せるように丁寧に歌い上げた2人は、アンコールではこれまでの雰囲気とは一変。ダンスナンバー「Sea Of Love」で、総立ちとなった客席をあおり、マイクを向けて全員で歌うなど、最高潮の盛り上がりを見せ、幕を閉じた。
ファンミ終了後には、ハイタッチ会まで行い、ファンを喜ばせた「Fly to the Sky」。現在、韓国でカムバック活動、そして全国ツアーの準備と忙しい中での来日イベントだったが、ファンの心を揺さぶる美声を惜しみなく響かせ、ゲームコーナーでもファンを気遣う優しさを見せるなど、大人の魅力を存分に発揮した。