尹美香氏=13日、ソウル(聯合ニュース)
尹美香氏=13日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦問題の解決を訴え、韓国の市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)がソウル・鍾路区の日本大使館前で毎週開催してきた水曜集会が、あす14日に1200回目を迎える。集会は1992年1月に始まった。 しかし、挺対協の尹美香(ユン・ミヒャン)常任代表は集会が1200回を迎えることに、「高い壁の前で立ち尽くしているようで、もどかしい」と話した。これほど集会を重ねても慰安婦問題は解決していないためだ。 犠牲となった女性たちは高齢化している。尹代表は「初期の集会で主人公は被害者のハルモニ(おばあさん)たちだったが、徐々に生存者がいない集会になりつつある」と無念さをにじませた。これまで欠かさず集会に参加してきた元慰安婦の金福童(キム・ボクトン)さんと吉元玉(キル・ウォンオク)さんも、健康上の問題からここ3回、集会に出られなかった。 尹代表によると、挺対協は慰安婦問題の解決という目標を達成すれば「発展的に解消」することになっているが、今も存続している。集会が回数を重ねるほど、心の重たさが増しているという。 韓日両国が進めている慰安婦問題をめぐる局長級協議は、今のところ進展がない。尹代表は「日本は(戦後70年の)安倍談話を通じ、高慢な帝国主義と侵略主義の姿をあらわにしただけでなく、朝鮮半島であった犯罪に対しては反省もしていない」と批判した。 また、韓国政府についても、日本政府が解決策を示すのを待っているだけのようだとした上で、「被害者が外交努力を傾け連帯しなければ、加害者の日本は絶対に反省しない」と指摘した。◇元慰安婦の変化には感慨 これまでの水曜集会を振り返り、最も感動的だったのは、元慰安婦らの認識が変化した時だったという。「初めは帽子を深くかぶり、『私は罪人で、時代を誤って生まれた恥ずべき女だ』と言っていた生存者たちが、いつしか『私は被害者であり、生存者だ。人権運動家で、平和運動家だ』と堂々と振舞うようになり、その姿が本当に立派に見えた」と語った。 尹代表は今年、金福童さんと共に米国と欧州を回った。金さんが直接証言したことで、日本の蛮行をよく知らなかった欧米の人たちの共感を得ることができたという。 水曜集会1200回の意義については、「慰安婦問題が解決していない状況でも1200回を数える間、あきらめなかったことが重要だ」と答えた。何かを解決するまであきらめないという姿勢を未来の世代に示したと感じている。 14日の1200回目の集会は、慰安婦被害者が先頭に立つ場にする計画だ。元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)さんが司会を務め、金福童さんが発言する。これまで集会に参加してきた被害者らの写真を掲げ、全員がその場にいると感じられるようにする。ただ、吉元玉さんはまだ体の具合が良くなく、参加できそうにない。 mgk1202@yna.co.kr
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