MERS流行時に病院に設置された注意を呼びかける看板(資料写真)=(聯合ニュース)
MERS流行時に病院に設置された注意を呼びかける看板(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国でただ1人残っていた中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス患者が25日、後遺症のために死亡した。韓国のMERS感染者は5月20日以来、約半年でゼロとなった。 韓国保健福祉部の疾病管理本部によると、MERSコロナウイルスに感染していた30代の男性が25日午前3時ごろ、ソウル大病院で死亡した。 この患者は5月末にサムスンソウル病院の救急室を訪れ、6月8日にMERS感染が確認された。基礎疾患として悪性リンパ腫を患い、抗がん剤の投与で免疫力が低下していたために、MERSウイルス検査ではっきりとした陰性判定が出ていなかった。先月1日にMERS完治の判定を受けたものの、10日後に再び陽性とされ入院した。MERS患者として172日間の闘病は世界で最も長い。 これで韓国のMERS感染者の死亡は計38人となった。 防疫当局は国際基準に基づき、MERS感染者がゼロとなった日からMERSの最長潜伏期間の2倍にあたる28日が過ぎた時点をMERSの正式終息とみている。来月23日で正式に終息することになる。ただ、世界保健機関(WHO)はすでに韓国で感染拡大の可能性は解消されたと判断しており、韓国が終息を正式に宣言しないこともあり得る。 mgk1202@yna.co.kr
Copyright 2015(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0