準備が進む会場の様子=8日、華川(聯合ニュース)
準備が進む会場の様子=8日、華川(聯合ニュース)
【華川聯合ニュース】韓国・江原道の華川で「2016氷の国華川ヤマメ祭り」が9日開幕する。 人口約2万7000人の小さな町は冬になるとヤマメ祭りを目当てに国内外から観光客が押し寄せ、巨大な氷の王国になる。 文化体育観光部から韓国を代表する祭りに選ばれた同祭りは9日から31日まで、23日間にわたり多彩なプログラムで小さな山あいの町を熱く盛り上げる。  ◇氷上釣り場は安全を最優先 今年は例年にない暖かさで祭り開催を危ぶむ声があったものの、会場となる川の氷は現在24センチほどの厚さとなっている。 ただ、予想外の気温上昇などに備え、安全のために前年より釣り場を増やし、釣り竿を垂らす穴の間隔をこれまでの2メートルからで4メートルに広げた。  華川郡関係者は「寒波注意報が発令されるなど、しばらく氷点下10度以下の寒さが続くという予報が出ている。氷の厚さが20センチあれば大型トラックが走ることができ、現時点では祭り開催に全く問題がない」と話した。  ◇23日間でヤマメ150トン放流  約70のプログラムの中でもメーンはヤマメ釣りだ。祭りの期間中、氷上釣り場となる川では1.8キロメートルの間にヤマメが約150トン放流される。1キロ当たり約4匹と計算すると60万匹に達する。氷上の人数に比べヤマメの数が多いため、簡単に手応えを感じることができる。開幕を前にすでに18トンほどのヤマメが川に放流されており、期間中は1日に4~6回ほど投入される。   釣り場は約6000人が入れる予約者用の釣り場と、約8000人が入れる釣り場に分かれており、外国人と幼児のための専用釣り場も用意される。釣ったヤマメは周辺の施設で味わうことができる。 釣り以外にも直接手でヤマメを手づかみするイベントも行われ、時間帯ごとの予約を受け付けている。 ◇釣り以外にもイベント盛りだくさん 釣り場の前には長さ100メートル、2階建ての高さがある氷の城があるほか、冬の文化村など見どころも豊富だ。  今年は午後8時30分まで夜釣り場も運営する。また韓国の有名な料理人、イム・ジホ氏が手がけた料理、K-POP公演なども準備された。 夜には華川に宿泊する観光客のために準備したイベントが異彩を放つ。町の中央にはヤマメの形のランタンでライトアップされた通りが設けられ、会場近くの山のトンネルには光復(日本による植民地支配からの解放)70周年を記念した造形物など約30点の氷の彫刻が展示された彫刻広場が設置される。 華川郡の崔文洵(チェ・ムンスン)郡守は「毎年100万人以上が訪れるのも重要だが、今年は特に滞在型の観光客が20万人を超えるように多様な夜間行事を準備した」とした上で、「昼間には多様な冬の体験を、夜には見どころや楽しみがある祭りにする」と話した。   yugiri@yna.co.kr
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