Copyright 2016(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0
歴史教科書に在日同胞の母国貢献の記載を=統一日報記者
【ソウル聯合ニュース】日本で在日韓国・朝鮮人向け新聞を発行する統一日報(東京都港区)の李民晧(イ・ミンホ)ソウル支社長が、このほど韓国で「在日同胞母国貢献の足跡 民団は大韓民国とひとつだ」改訂版を出版するとともに、韓国の歴史教科書に在日同胞に関する記録を載せるべきだと呼びかけている。 ソウル支社長として長年にわたり在日同胞のことを韓国内外に伝え続けてきた李氏は、3日までに聯合ニュースのインタビューに応じ、改訂版出版の理由を「こんにちのわれわれが享受する恩恵のために惜しみなく献身した同胞たちの話を伝える必要があると考えた」と説明した。改定版は在日同胞と在日本大韓民国民団(民団)が母国を支えた事例として、朝鮮戦争やソウル五輪、在外公館の寄贈、ソウル・九老工業団地(現九老デジタル団地)と新韓銀行の設立、セマウル運動の後援などを取り上げている。 李氏は、在日同胞の愛国心は幼いころから周りを見て学び身に染みこんだものだとする。一方、在日同胞に対する母国の関心は次第に薄れ、在日同胞を異邦人として扱っているようだと嘆いた。韓国政府が21世紀の成長への足掛かりとして在外同胞の活用に積極的に乗り出しているものの、待遇は不十分だと指摘。在外同胞の名誉をたたえることが、在外同胞が引き続き母国を支援する原動力になるとした。 李氏は「世界トップ10位の経済大国になった大韓民国の成長には数多くの在外同胞の支えがあった。その中でも際立った在日同胞の一途な母国愛を後世が知るよう、今からでも教科書に残すべきだ」と訴える。韓日関係が冷え込む中でもさまざまな草の根の交流が続いているのは、両国の懸け橋の役割を担う在外同胞がいるからだとし、「政府が在日同胞の重要性を認識し、さらに活用するためにも、教科書にその功績を記録する必要がある」と述べた。 mgk1202@yna.co.kr