このほかにもいわゆる新世代歌手によるレーベル立ち上げが続いている。すでに元HOTのトニー・アンが<TNエンターテインメント>を設立しているほか、PSY(サイ)やダイナミック・デュオ、Eru(イル)らもレコード制作会社を運営している。
Eru の最新ニュースまとめ
歌手自らがレコード会社を設立するケースはこれまでも多く、チョ・ヨンピルをはじめ、シン・スンフン、RUI(イ・スンチョル)、ソテジなどの大物歌手がレコード会社を立ち上げているほか、イ・スマン、ヤン・ヒョンソク、パク・チニョンらは歌手からプロデューサーへと転身し後進の育成に当たっている。
ただ、最近はキム・テウら20代の若者の台頭が目立っている。若い世代がレーベルビジネスに参入する最大の理由は、音楽的な独立と後進の育成に向けた事業基盤を早期に確保することにある。「自分が追求する音楽を思いっきりやりたくてレーベルを立ち上げた」と話すキム・テウは、歌手が作曲とプロデュースを担当し、専門経営者がマーケティングやマネージメントを担当する会社が理想的なシステムだという。レコード会社の中には門外漢が多く、適当にレコードを作りメディアに出演し、営業回りなどして金さえ稼げばよいという姿勢にも不満を持っている。キム・テウ自身は、なによりも、音楽を楽しみながら仕事をするのが重要だとの考えだ。
こうした独立系レーベルで働く関係者は「韓国のレコード会社も日本や米国のように専門家による分業化・細分化を進めるべきだ」と主張する。専門家の経験が蓄積されることで良質のコンテンツ生産とマーケティングができるようになり、これが音楽市場の発展にもつながるとの見方だ。
一方でこうした動きを懸念する声もある。大手企業の資本が歌謡界に流れ込み、レコード会社よりも歌手や作曲家などミュージシャン個人に直接投資する傾向が強まっているためだ。新世代歌手といえ、レコード制作のシステムをすでに熟知しており、資本さえあればレコード制作に大きな問題はないからだ。
ただ、大手企業の投資担当者は「歌手がレコード会社を運営しているということが必ずしも投資に有利だとはいえない」と指摘する。投資のポイントはコンテンツが良質かどうかであり、歌手が自分のスタイルにこだわりすぎる場合には失敗する確率も高いためだ。
Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.
Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0