市民団体・大学生ら、慰安婦財団準備委員会の中断を要求＝韓国

31日、韓国政府が日韓間の“慰安婦合意”による財団の設立準備委員会を発足した中、女性・大学生団体が日韓合意による政府の財団設立を中断するよう要求した。

キム・テヒョン の最新ニュースまとめ

　慰安婦合意無効のための大学生対策委員会と誠信（ソンシン）女子大総学生会などの大学生はこの日午前10時30分、財団設立準備委の委員長であるキム・テヒョン誠信女子大学名誉教授が記者会見をおこなったソウル・鍾路区（チョンノグ）歴史博物館の前で「政府が被害者だけでなく汎市民社会で決して受け入れられないとする財団設立を押し切っている」として中断を促した。

　彼らは準備委が設立する財団が女性家族部傘下の民間非営利法人ということに対して「20年前に失敗した日本の“女性のためのアジア平和国民基金”の韓国版に過ぎない」としながら、「政府が責任を回避している」と主張した。

　韓国挺身隊問題対策協議会、日本軍「慰安婦」被害者支援団体などの女性・市民団体もこの日午前、報道資料を配布して「被害者の意を破り、市民社会を無力化し、国民の意思を捨てる誤った合意の強行を中断しろ」と訴えた。

　彼らは「被害者が絶えず反対意志を表明し、日本の明確な責任認定と法的賠償を要求しているのに、政府が和解と治癒のための財団設立を押し切っている」として「誰のための、誰による和解と治癒なのか、尋ねざるを得ない」と皮肉った。