【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者支援の財団設立に向けた準備委員会の委員長を務める金兌玄(
キム・テヒョン)誠信女子大名誉教授が先月末の就任以降、積極的に被害女性たちの声に耳を傾けている。 財団設立準備委の関係者によると、金氏は就任翌日の1日から被害女性たちの元を訪れ、意見を聴いた。1日は地方都市に居住する被害女性2人と会い、2日はソウルで暮らす2人と面会した。 準備委発足を前に外交部と女性家族部の関係者が個別に居住する被害女性たちと2回にわたり面会したとのは別に、金氏は就任以降、意思疎通を図っている。 金氏は今週も被害女性と会い、意見交換を行う。個別に暮らす被害女性だけではなく、被害者を支援する市民団体の韓国挺身隊問題対策協議会の施設と社会福祉法人「ナヌムの家」で共同生活を送る被害女性、被害者支援団体の話も聴く予定だ。 ただ、共同生活を送る13人の被害女性と支援団体は日本との慰安婦合意に反発しており、実際に面会が行われるかどうかは不透明だ。 韓国政府に登録された慰安婦被害者は238人、このうち生存者は昨年末の合意時点で46人だったが、現在は42人に減っている。 金氏は就任後の記者懇談会で、「財団の設立趣旨が被害者の名誉と尊厳の回復、心の傷のケアであるだけに、被害者が真に希望することを実現するため努力する。そのためには被害者の意見を聴くことから始めるべき」と述べていた。
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