【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の朴秀珍(パク・スジン)副報道官は27日の定例会見で、韓国軍や在韓国連軍司令部などが南北軍事境界線に近い黄海上の漢江河口の中立水域で違法操業する中国漁船の取り締まり作戦を実施していることに北朝鮮が反発し「第2の延坪島砲撃戦を招きかねない」と主張したことについて、「挑発と威嚇を直ちにやめるべきだ」と警告した。  北朝鮮軍は2010年11月23日、韓国軍の黄海での海上射撃訓練に反発し、民間人が居住する韓国領・延坪島に砲撃を加えた。砲撃により韓国兵2人と民間人2人が犠牲になった。 北朝鮮は今月10日に始まった中国漁船の取り締まり作戦に当初は反応しなかったが、最近になって作戦を「挑発」と主張し、非難を強めている。 一方、韓国国防部の文尚均(ムン・サンギュン)報道官はこの日、漢江河口の状況について「17日以降、中国漁船は中立水域に入っていない」とした上で、「いつでも(中国漁船が)入ってくる可能性があり、作戦態勢を維持している」と明らかにした。 北朝鮮軍が漢江河口の水域で水中進攻訓練を行っているかどうかについては、「(北朝鮮軍に)特別な動きはない」と述べた。 文報道官は20日の定例会見で、中国漁船の取り締まり作戦について、「中国漁船の違法操業を取り締まるため、休戦協定に基づき適法な手続き取って正当に実施する作戦」と説明し、挑発だと非難する北朝鮮の主張を否定した。
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