ソロアルバムについて、「今回のアルバムは本当にファンの皆さんのことを思いながら作りました。1曲1曲に自分のストーリーや皆さんに伝えたいメッセージを込めて作ったので、たくさん聴いてほしいです」と話すジェシカ。中でもタイトル曲「Fly」は一番力を費やしメッセージを込めた曲だという。アルバムの中で妹の「f(x)」クリスタルが一番好きな曲は「Love Me The Same」だと明かすと、「私に一番似合う曲だと言ってくれた」と姉妹の仲の良さが伺えるエピソードも披露。妹ができたときの喜びは今も覚えていると言い、「妹を抱っこしている写真もありますし、そのときよく眠れなかった記憶があります。いつか見せます、その写真」とファンに約束する場面も。
イベント中盤は、「皆さんよく知っている曲。一緒に歌いたい」とCarly Rae Jepsen の「Call Me Maybe」でファンと一緒に盛り上がると、「Love Me The Same」では椅子を使ったダンスでファンの視線を釘付けに。
「アルファベットトーク」のコーナーでは「JESSICA」のアルファベットが一文字ずつ書かれたカードを引き、そのキーワードに関する質問に答えた。最初に引いたのは「J」。「JOY、今まで一番うれしかった瞬間は?」という問いに「今!」と即答するジェシカに、会場からは拍手が沸き起こった。「A」は「ACTRESS」。女優として臨んだ中国での映画について、「8月5日に(中国で)公開する映画『I love that crazy little thing』は、去年ハワイと北京で撮影したロマンティックコメディ。予告編も出ているのでぜひみてください」とアピール。続いて「I」。「IF、もし男に生まれたら今何をしている?」という問いに、少し悩みながら「男に生まれていたら客席に座って私を見ていたかもしれない(笑)」とユーモア溢れる回答。実際に男としてやってみたいことはたくさん食べることだと明かすと、日本で食べたいものは「鉄板焼きや懐石料理」だと明かし、そして「酒(笑)」とにっこり付け加えた。
最後に選んだカードは「C」。「Call me now」というキーワードにちなんでジェシカと直接携帯電話で話せることに。スクリーンに番号が出ると、会場は一斉にコール。見事にコールに成功したファンは感激のあまり泣いてしまいほとんど会話が成立しないままだったが、「サランヘヨ」と優しく声をかけるジェシカの表情からはファンへの優しさが溢れていた。
最後はファンに直接伝えたいことを自ら歌詞に込めた曲「Golden sky」。ペンライトが輝く会場を見ながらステージの端まで行って歌い、ファンに手を振った。アンコールではサプライズで客席扉から登場したジェシカにファンは大興奮。日本語バージョンの「Big Mini World」を歌いながら、通路を通り、ファンとハイタッチをしながらステージへ。止まない歓声に包まれた会場を見渡して「ありがとう!」と笑顔でステージを後にした。男女問わず、多くのファンから愛されているジェシカ。ソロとしての今後の活躍が楽しみだ。