ケース<2>同じ日、コンピューター中古取引サイトに最新型ノートブックを150万ウォンで出品したチャン氏(32)に電話がかかってきた。 発信者はイ氏だった。 イ氏は「私は地方にいるので安全取引を利用しよう」と提案した。 チャン氏はこれを信じてイ氏にノートブックを宅配で送った。 しかしイ氏との連絡はすぐに途絶えた。
‘偽安全取引サイト’で新種のインターネット詐欺行為を繰り返しているイ氏から受けた被害事例だ。 イ氏は先月2日、‘オールフォーユー’という偽エスクロ(安全取引)サイトを作った。 エスクロとは、オンライン取引で第3者が購買者の代金を預かり、商品配送が確実に終了すれば販売者に支払われるという安全装置。
イ氏は偽サイトの公信力を高めるためポータルサイト「ネイバー」に検索語広告を出した。 ネイバーで「安全決済」という言葉を入力した検索結果の筆頭に‘オールフォーユー’が出てくるように設定したのだ。 費用は1か月5万ウォン程度。 被害者らはネイバーのようなサイトで検索されることから‘オールフォーユー’が実際に運営されている安全決済サイトだと信じた。
こうした手法でイ氏は47人にLCDテレビ・カメラ・名品などを安く売るように見せかけ、5500万ウォンを稼いだ。 一部の詐欺被害者は「詐欺サイトを確認せずに検索結果の筆頭に出てくるよう設定したことで大きな損害を受けた」として、ネイバーを相手取り損害賠償請求訴訟を準備中であることが伝えられた。
警察庁サイバーテロ対応センターは21日、イ氏を常習詐欺容疑で逮捕した。 警察関係者は「ポータルの検索結果順位は、ほとんどが広告料を支払えば上位に出てくる方式で運営されているため、公正性や安全性は保障してくれない」と述べた。
ネイバー関係者は「先月から検索語広告に信頼性を高める措置を取っている」と明らかにした。
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