【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の趙俊赫(チョ・ジュンヒョク)報道官は28日の定例会見で、旧日本軍の慰安婦被害者を支援する財団「和解・癒やし財団」が正式に発足したことについて、「一人でも多くの被害者の方が生きているうちに、心の傷が癒されることを願う」と述べた。 財団発足に伴う記者懇談会の終了後に、ある男が財団の金兌玄(
キム・テヒョン)理事長の顔に催涙スプレーのようなものを吹きつけながら抗議した騒動については、遺憾を表明。「財団発足によって、われわれが目標にしていたさまざまな事業が支障なく着実に履行されることを望む」と強調した。 日本側が繰り返し撤去を求めるソウル・日本大使館前の少女像については「昨年12月28日の合意文通りだ。わが政府としては可能な対応策について、関連団体との協議などを通じ、適切に解決されるよう努力していく」と説明した。 日本側が拠出する10億円の用途をめぐり、韓日両国間で意見の食い違いがあるのかとの質問には「合意趣旨に基づいて日本側と必要な協議を行っている」と述べた。 韓国政府に登録されている慰安婦被害者238人のうち、生存者は40人(国内38人、国外2人)。今年に入って亡くなった慰安婦被害者は6人。
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