テギョン(2PM)がtvNドラマ「戦おう、幽霊よ」で演技力を披露しドラマの人気をリードしている(提供:OSEN)
テギョン(2PM)がtvNドラマ「戦おう、幽霊よ」で演技力を披露しドラマの人気をリードしている(提供:OSEN)
人気アイドルグループ「2PM」のテギョンではない、俳優テギョンとしての彼の出演作は意外に多い。演技のデビュー作であり俳優としての人生に大きな影響を与えた「シンデレラのお姉さん」以降も活発に活動してきたテギョン(2PM)だが、彼の持つ俳優としての潜在的な能力を発揮するには十分ではなかった。

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 そんなテギョンがtvNドラマ「戦おう、幽霊よ」でさらに発展した演技力を披露し、ドラマの人気をリードしている。テギョンが同ドラマで演じるのは、大学生の退魔師パク・ボンパルだ。キャンパスで多くの女性の関心を一身に受けるすぐれたビジュアルと優秀な成績を誇るが、自ら世の中を拒否した自発的なアウトサイダーだ。

 外見の設定だけで見た時は、テギョンがそれ以上何かを演じる必要がないほどに、パク・ボンパルは彼にとってオーダーメードのキャラクターだ。何といっても無表情と笑顔のギャップの大きいテギョンは、笑いさえしなければ簡単に自発的なアウトサイダーらしい雰囲気をかもし出すことができる。10年近くステージでカリスマをアピールしなければならなかったため、強烈な目つきもすでに兼ね備えている。

 残ったのはデリケートな感情表現だけだ。テギョンはパク・ボンパルを通じて視聴者に自己中心で、先天的な無愛想、内面の深い傷、冷静さ、幽霊を見ることができる目を取るという目標に対する渇望など様々な感情を表現しなければならなかった。この渦中に、ドラマでヒョンジ(キム・ソヒョン)と恋に陥る前の過程は淡泊に表現しなければならない。典型的なキャラクターではないが高難度の演技が必要だった。俳優テギョンとしては新しいチャレンジだっただろう。

 幸いにも「戦おう、幽霊よ」でのテギョンの演技に対する試みは視聴者を満足させた。表面は穏やかに見えるが、心の中ではとても感情的な動揺を経験するボンパルを淡々と表現し、頼もしそうに見えても時として大学2年の男らしく、世間知らずで純粋な部分まで演じきったのは予想以上だった。特にキム・ソヒョンとのロマンスは、テギョンの得意な分野がロマンスだったことを確認することができる。

 ドラマの中でヒョンジを好きになる前から、テギョンのまなざしはロマンスを演じていた。視聴者はふたりのロマンスが始まるずっと前から、ふたりを応援するしかなかった。いつも目をきらきらさせているかと思えば、力をぬくときは確実にぬく。ただし、ヒョンジをじっと見つめるボンパルの眼差しだけは一定の感情を維持した。このためヒョンジがボンパルを好きになった理由を的確に説明してくれる。

 特に、クローズアップが多い「戦おう、幽霊よ」だが、これはテギョンのいっそう豊かになった表情をアピールする演出とぴったり合った。演技経歴7年目に出会った転換期となるキャラクター、パク・ボンパルを通じて、テギョンは雰囲気に合わせて感情を演技する俳優としてのスタート地点に立ったようだ。


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