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沖縄・石垣島を舞台に繰り広げられる、女子大生と青年の神秘的な出会いからの恋模様、家族愛、命の重みなどが描かれた映画で、監督は「初雪の恋」、「忘れ雪」などを手掛けたハン・サンヒ。日韓合作映画に意欲的に取り組み、評価を受けてきた監督なだけに、今回の作品も大きな話題となっている。また「浅見光彦シリーズ」他で有名な辰巳琢郎、さらには大塚寧々など多くの実力派俳優が名を連ねた。
台風一過の晴れ渡った東京・お台場シネマメディアージュで、映画上映直後に舞台あいさつが行われた。映画鑑賞後のファンもその様子を見守り、一緒に映画の完成を祝った。
舞台あいさつは、桜庭ななみ(以下桜庭)、L.Joe、辰巳琢郎(以下辰巳)、ハン・サンヒ監督(以下ハン監督)の順で登壇し、ひとりずつのあいさつからスタート。「桜庭~!」「ななみー!」とファンからの大きな声援に照れ笑いを見せた桜庭は、顔を手で覆うほどの笑みを浮かべてあいさつした。
桜庭:すみません、びっくりしちゃって(笑) ありがとうございます。皆さん、今日はお集まりいただきありがとうございます。この日を迎えることができてすごくうれしいです。ちょうど1年前に撮影したのですが、ようやく皆さんの目に留まることになると思うと、本当に胸がいっぱいです。皆さん、今日は最後まで楽しんでいってください。
L.Joe:こんにちは。僕はジホ役のL.Joeと申します。今日来てくれて本当にありがとうございます。
辰巳:(男性ファンから熱い声援が送られ)ありがとう~。何も声がなかったら寂しいもんね~(笑) おじさん役ですね、童話作家の役をやっております、辰巳琢郎です。よろしくお願いいたします。
ハン監督:皆さん、こんにちは。ハン・サンヒと申します。今日は来てくださってありがとうございます。よろしくお願いします。
<B>― 今回の撮影は全て石垣島での撮影だったそうですね。</b>
桜庭:期間は2週間ぐらいでしたね。
辰巳:もっとあったんじゃない?
桜庭:あっという間に感じました。本当に石垣島の温かさとか雰囲気が、この映画に通ずるものがあるなと感じました。東京にいるときと石垣にいるときの時間の進み方が、ちょっと…違うなと思いました。良い時間の過ごし方ができたんじゃないかと思います。
<B>― 今回のアオイ役のイメージが桜庭さんにぴったりですね。どのように演じられましたか?</b>
桜庭:うーん…最初に台本を読んでイメージしたのは、結構明るくて元気なイメージでしたが、監督と話し合って、やっぱり温かくて優しい女の子を演じてほしいとのことだったので、そこを考えながら。あと、ひとつの切なさを感じながら演じました。
<B>― L.Joeさん、今回日本映画初出演ですね。</b>
L.Joe:実はシナリオを読む前に、この作品が日韓両国で撮られる作品だというように聞きまして、すごくうれしかったです。僕は韓国で演技をしていますが…いるんですけど、日本でも演技してみたいという気持ちが強かったので、お話をいただいてすぐに出演を決めました。
<B>― 日本語での演技で大変だったと思いますが、優しさの伝わる演技でした。</b>
L.Joe:(照れながら)ありがとうございます。
<B>― 劇中ではトランペットを弾いていますが。</b>
L.Joe:映画を撮るときは、トランペットの練習はほんの少ししかできなかったので、本当に下手です…(苦笑)
<B>― 他の共演者の方とのコミュニケーションはいかがでしたか?</b>
L.Joe:撮影中は通訳の方がいらっしゃいましたので、助かりました。
MC:桜庭さんは語学に興味がおありですか?
桜庭:(笑) 今中国語を勉強していて、韓国語も勉強したことがあったので…。(L.Joeの方を見て)日本語上手じゃないですか!日本語と韓国語を交えながら会話していました…よね?(L.Joeの方を見て)最初、すごく人見知りされるじゃないですか。
L.Joe:はい。
桜庭:で、私たちのシーンが色々あったじゃないですか。私は「あ、これはもうちょっと会話しなきゃ!仲良くならなきゃ!」と思って、「写真を撮りましょう」と言ったのを覚えていますか?
L.Joe:はい、写真あります!
桜庭:写真を撮った後に…L.Joeさんが私の写真の顔を見て、「“クレヨンしんちゃん”に似てる」って言ったんですよ(笑) 私、初めてクレヨンしんちゃんに似てるって言われて、ちょっとこれは喜んでいいのか…。韓国的には良い風に言ってくれているのか、それとも本当にクレヨンしんちゃんに似てるって思ったのか、ちょっとこの場を借りて聞きたいです(笑)…
辰巳:それは褒めたの?どっちなの?
L.Joe:僕はクレヨンしんちゃんが大好きなので、似ていてすごくうれしかったです。
桜庭:大丈夫だったってことでよろしいでしょうか?(笑)
L.Joe:はい!
<B>― 辰巳さんはどんな存在で撮影に参加されていたんですか?</b>
辰巳:まだまだ同じ世代のつもりで、若いつもりでやっていたんですが、「やっぱり若けぇな」と(笑) いいなと、うらやましく思いながらやっていましたよ。(撮影終了から)1年間経って、僕にとってはあっという間なんだけど、彼らにとってはいっぱい時間があったので、変わってるんですよね。1年ですごく大人っぽく、しっかりして。この時間って何だったんだろうって…。今日は何となくそういった意味で感慨深いです。(撮影していたのが)すごく昔のような気もしますし。ちょうど今頃だったんですよ、本当に暑い中撮影していて。石垣島で、のんびりとバカンスに行ったような気持ちで、美味しいもの食べて、泡盛飲んで。撮影も楽しかったんですよ!監督はじめ、スタッフも韓国のクルーだったので、コミュニケーションはそれほどスムーズではなかったんですが、言葉が通じない分、心と心が自然につながって。ひとつの良い作品に向かって行けたなと、そう思っています。
<B>― 作品を通じで桜庭さんとL.Joeさんが成長した部分もありましたか?</b>
辰巳:撮影中に?…そんないつも一緒にいたわけじゃないし…(笑) はっきり言って、一緒のシーンってなかったんだよね!? 最初に会ったときに焼肉食べて、台風が来たときにホテルで焼肉パーティーをして、そういうふれ合いだったんですよね。本当はもうちょっとゆっくり話たかったし、お芝居もしたかったんですけど。ななみちゃんに関してはとても元気なんだけど、なんというかファンタジーというか、この映画の役にはぴったりだったかと。一緒にやっていて楽しかったですよ!
桜庭:ありがとうございます。
<B>― ハン監督、日韓合作作品に関しても思いを教えてください。</b>
ハン監督:うれしかったのは、「人」ですよね。今日初めて作品を観てもらったんですけど、桜庭さんをはじめ、L.Joe、辰巳さんがいらっしゃって、撮影は韓国のクルーだったんですけど、現場では言葉は通じないけど、盛り上がって撮影した作品を今日こうやって見てもらえて…。また頑張って作ろうと思います。
<B>― アオイとジオの演技はいかがでしたか?</b>
ハン監督:2人ともまだ20代の俳優ですよね。正直に言って桜庭さんは思っていたより深い女優さんでした。考えなどが深い女優さん。現場では華があって明るくて、いつも元気で、いつも先に現場に入っていて…。今も中国合作などもやっていると聞いたんですが、どの監督もみんな思っていると思いますよ。韓国語もすごく上手で、(現場では)通訳役もやりながら。すごく良かったです。もちろん演技も完ぺきでした。L.Joeは初めての主役級の役だし、日本語の台詞もありました。彼の元々のイメージは優しいんですが、逆に初めてだから新鮮な芝居ができるんじゃないかと思って。僕のイメージしたジオの役に合っているんじゃないかと思います。辰巳さんはもちろんベテランですから、本当に力をもらいました。ありがとうございました。
<B>― 恋模様だけでなくもっと深い愛情が描かれている作品ですよね。</b>
ハン監督:「家族」ですよね。私が話したかったことは。そして、今生きている中でこれからの人生どう生きていくか。私は映画のシナリオを書くときに、台本の最初に監督の言いたいことを書くのですが、アオイがジオのトランペットを聞いて感じたように、自分の記憶の中でそういったことを思いながら、生きていく…そういった作品をやりたかったんです。
<B>― 撮影中のエピソードはありますか?</b>
辰巳:段取りでやっていくのではなく、その場その場でいろいろ条件が変わっていきますし、そういう状況に合わせて作っていくんですが。気持ちが乗らないとなかなかOKが出ないんですね。「ああ、今いい芝居やったな!」って思っても、「とってもいいですね~!でも、もう1回行きましょう~」と何度もあるんです(笑) で、何度も何度もやっていると何が言いたいかって分かってくるんです。そういうコミュニケーションをとりながら出来上がったものを見ると、「あっ、こういうことだったのか」と。ぼくもあまりやったことのない、新鮮な経験をさせていただきました。楽しかったです。
<B>― L.Joeさん、日本語でのお芝居でしたが、いかがでしたか?</b>
L.Joe:実は1年前というと僕はまだ演技を始めて間もなかったのでいろいろ大変でした。日本語を覚えるだけでも難しかったんですけど、感情をどう表現していいのか難しくて、ひとりで悩み、お酒を飲みました。日本のお酒は最高でした!
<B>― 桜庭さん、L.Joeさんに対して驚いたことがあると伺ったんですが。</b>
桜庭:クレヨンしんちゃんが。1番衝撃的だったんですけど!お芝居でも助けてもらった部分が多かった俳優さんで。切ないセリフもぐっときましたし、返しやすかったですね。外国語でお芝居するのって本当に難しかったと思うんですが、私と同じシーンの時は台詞のNGが1回もなかったんですよ。それと、私が1番びっくりしたのは、自転車の2人乗りをするシーンがあるんですが、牽引して撮影する方法もあるんですけど、漕ぎながら会話する台詞もあって。その坂は本当に急な坂だったんですけど、かっこよくピューンって行くし、画面で見ても私との会話も後ろを感じているように見えて。私だったら自転車をこぐだけでも大変なのに、本当にすごいなって思ったんです。
L.Joe:お酒がかなり役立ったようです(笑)
桜庭:今聞いてよかったです(笑)
<B>― 最後におひとりずつ一言お願いします。</b>
辰巳:ご覧になっていかがだったでしょうか?それぞれ感じたこと、感動された部分があったと思いますが、不変的なテーマを扱っていると思っています。これからの時代にも必要な映画だと思っています。今後とも応援よろしくお願いいたします。
桜庭:この映画は、“大切な人と過ごす時間を大切にしよう”と、改めて思える映画だと思います。今日帰ったら大切な人と大切な時間を過ごしてください。今日はありがとうございました。
L.Joe:今日はこのように貴重な時間を割いて観に来てくださってありがとうございました。皆さん、お帰りになるときは気をつけてお帰りになってください。そして、いつまでもお元気でいてください。
ハン監督:今日はありがとうございました。これからもこの映画と俳優を応援してください。
舞台あいさつのあと、L.Joeの来月の公開初日舞台あいさつへの参加決定が告知されると、会場からは期待に膨らむ歓声が飛び拍手が沸き起こるなど、最後まで盛り上がりを見せた。
撮影現場での楽しい雰囲気が伝わってくる、アットホームな舞台さいさつに、作品への期待も大きくなった。来月の公開が待ち遠しい。
L.Joe(TEENTOP)、 桜庭ななみらが登壇!映画「絶壁の上のトランペット」完成披露上映会開催!
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