ライブの始まりを告げるオープニングムービーでは、隠れ家のようなバーでバーテンダーに扮するサンヒョンからグラスを受け取りカウンターに腰掛けるテイ、ギターをつま弾くドヨンに、カードゲームに興じるチャンジェとジェミン、という大人っぽいシチュエーションが展開する。
そのシックなムードの中ステージ上に黒いレザー風の衣装でメンバー5人が登場し、「Waiting for you」で口火をきると、颯爽とジャケットを脱ぎ捨てて「皆さん、盛り上がる準備はいいですか!」、「東京叫べー」と、立て続けに今回のワンマンライブのタイトルにもなっている「ROCK this WORLD」で会場を揺らす。その長身から繰り出される迫力のパフォーマンスからは、ステージの枠を壊してしまいそうな程のパワーの漲りが伝わった。
次のMCタイムでは8月30日にリリースした2ndシングル「ROCK this WORLD」が話題の中心に。ジェミンが「皆さんのおかげでオリコンデイリー4位、ウィークリー20位になり本当にうれしいです!みなさんありがとうございます」と告げると、客席からも大きな拍手が巻き起こった。「2ndシングルの活動を色々しましたがどうでしたか?」というチャンジェの問いかけに、ジェミンは「僕は本当に、んー、良かったと思います」とシンプルに答えると「じゃあ終わり」とチャンジェにスッパリときられてしまう。そのコミカルなやりとりに客席が笑いに包まれる中、サンヒョンが「『Just 1 Light』の時はもっと色んな場所で公演をしましたけど、『ROCK this WORLD』は公演がちょっと少なくて寂しかったです」と話すと、ジェミンは名誉挽回とばかりに「でも、でも~たくさんの皆さんに会えてうれしかったです」とファンへの思いを笑顔で伝えた。チャンジェも「もちろんだよ!」とジェミンに同意し、「今日のライブは僕たちにとって本当に大事な舞台です。全力で走るので皆さん、一緒に行きましょう」と力強いリーダーシップを見せた。
和やかな雰囲気の中、「次はバラードを中心に歌いたいと思います」、「甘い曲を聴いてください」と切ない恋心を歌った「She is so beautiful」、爽やかなメロディーの「My Girl」と続けて披露。男らしいハードなステージとは一変、メンバーたちは客席のファンと一緒にペンライトをリズムに合わせて振り、リラックスした表情を見せた。
日本でデビューしてから、様々なイベントやキャンペーン活動で日本各地を巡ってきた「MR.MR」のメンバーたち。ライブの合間に流れる映像では1stシングル「Just 1 Light」そして2ndシングル「ROCK this WORLD」のミュージックビデオ撮影のビハインドシーンや、日本各地で行われたリリースイベントの様子が流され、ファンと共にこの半年間の思い出を振り返った。
さらにスペシャルステージは続き、次はメンバー自身が振り付けを考えたというダンスパフォーマンスが繰り広げられた。音楽のチョイスも個性豊かに、ドヨンは迫力あるブレイクダンスを、チャンジェはロックスタイルで、サンヒョンとジェミンはそれぞれ愛嬌ダンスで笑顔を誘い、テイは男らしくセクシーなダンスで魅せ、「MR.MR」のパフォーマンス力の幅の広さを見せつけた。 ライブはクライマックスへ向けてさらにヒートアップしていく。「Highway」で“男の中の男”スイッチを入れると、「Who’s that girl」、「Big Man」から本編最後の曲の「Tiger&Lion」まで、クールでセクシーな表情でファンを魅了した。