【ソウル聯合ニュース】朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領が絡む疑惑と朴大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件を調べている特別検察官の捜査チームは28日、大統領の諮問医でないにもかかわらず朴大統領を診療した疑いが持たれている
キム・ヨンジェ整形外科医院の院長、キム・ヨンジェ氏のオフィスなどを家宅捜索した。 家宅捜索令状には麻薬類管理法違反容疑に関する内容も記載されていたことから、同医院に通院していた崔被告が麻酔薬プロポフォールの違法投与を繰り返していたとの疑惑に対する捜査も本格化する見通しだ。韓国では関連法に基づきプロポフォールが向精神性医薬品に指定されている。 特別検察官チームの李圭哲(イ・ギュチョル)報道官は同日の会見で、キム氏の違法処方疑惑も捜査の対象だとした上で、「崔被告のプロポフォール投与に関しては家宅捜索の結果を総合し、全て検討する予定だ」と説明した。 同事件の真相解明に取り組む国会の国政調査特別委員会が16日に同医院で実施した現場調査では、崔被告が週1回のペースで同医院を訪れ、プロポフォールの投与を受けたとの証言を得た。そのため、崔被告がプロポフォール依存者ではないかとの疑惑が浮上していた。 関係者の話をまとめると、崔被告は2013年10月ごろから今年8月まで同医院に通い、「チェ・ボジョン」という仮名で計136回にわたり診察を受けた。通院のたびにプロポフォールの投与を受けたという。 特別検察官チームの捜査の結果、プロポフォール投与疑惑が事実であることが明らかになった場合は崔被告に対し麻薬類管理に関する法律違反容疑を適用できるというのが、法曹界の見方だ。 また、同医院のカルテなどから崔被告が仮名を使っていたことが確認された場合は医療法違反となる。
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