ハン・スンヨン
ハン・スンヨン
ソロ歌手、女優として活躍している「KARA」出身のハン・スンヨンが1月18日(水)、ファン待望のソロ初となるオリジナル1stミニアルバム「宇宙」をリリース!

スンヨン(KARA) の最新ニュースまとめ

 同アルバムは、タワーレコード渋谷店が、独自の視点でアーティストやレコードメーカーとコラボレーションする企画「LIVE LIVEFUL! COLLECTION」第42 弾で、スンヨンがファンのためにと監修を受けずに自ら作詞に挑戦したタイトルトラックの「宇宙くん」をはじめ、スンヨンの魅力がたっぷり詰まった全6曲が収録されている。

 ソロとしての歌手活動を本格的に始動させたスンヨンが、ミニアルバムに込めた思いから、作詞へのこだわり、「SNUPER」のサンイルと共演したPVの撮影秘話など、アルバムにまつわる話はもちろん、恋愛観やプライベートについても率直に語ってくれた。


<B>―ソロ初のオリジナル1stミニアルバム「宇宙」はどんなコンセプトのアルバムですか?</b>
今回初めて(監修を受けずに)作詞に挑戦したんですけど、ソロになってから真剣な曲が多かったので、いたずらっぽい曲を入れたいなと思って。もっと可愛く、好きな人ができると、その人が私の世界の全部みたいに感じられる、そういう瞬間を歌おうと思いましたけど、ただの“世界”じゃちょっと普通かなと思って、“宇宙”までいっちゃいました(笑)

<B>―タイトル曲「宇宙くん」では作詞を手掛けたそうですが、どういうイメージで書いたんですか?</b>
有名な小説「アルケミスト」の中に、何かを強く祈れば、宇宙が手伝ってくれるという文章があって、そこからインスピレーションを受けました。好きな人ができても、その人も私を好きになってくれるのかな、という感じですね。もっと言うと、好きな人ができて、私から告白しようかどうか迷っているとき、好きな人から告白されるという瞬間を表現しました。
日本語で表現するのが難しくて、どうすればいいかなと思ったんですけど、私は韓国人だから、韓国っぽい表現を日本の方々に紹介したいという気持ちで書きました。韓国っぽい表現はどんなところか、ぜひ探してみてください!

<B>―「宇宙くん」の歌詞の中で、好きなフレーズはありますか?</b>
今回はやっぱり皆さんと歌いたいと思って、サビの英語のところとか、気を遣って作りました。だから、サビのところも好きですけど、ほかにも「あのさ」、「あのね」とか、そういう表現が入っているんですよ。歌とか本にはなかなか入っていないと思うんですけど、そういう自然に話す、会話の中に入っているフレーズを使ってみようと思って。「あのさ」、「あのね」というところが好きですね。

<B>―スンヨンさんは「あのさ」、「あのね」という表現はよく使うんですか?</b>
ん~、私はですね、いまではちょっと恥ずかしいんですけど、最初に日本語を覚えたのが日本のアニメとかドラマなので、そういう表現が大好きなんですけど、番組とかインタビューではあんまり使う場面が少ないじゃないですか。それで、好きです(笑)。

<B>―今回のアルバム収録曲の歌詞をオフィシャルファンクラブサイトで、順次公開してきましたが、ファンの書き込みを見ていると、スンヨンさんの詞の世界がステキだという声が多く、作詞がすごく上手だと絶賛されていましたね。</b>
(照れながら)そうですか。韓国では何回も作詞に挑戦していますが、日本語で挑戦したのは、「KARA」の東京ドームのコンサートで、ソロのバラード曲を英語から日本語に変えて歌ったことがあって、それ以来だったので、緊張して、緊張して(笑)。
日本語が上手な友達から、「子供っぽい」とか言われてちょっと傷つきましたけど、それなりに自分の魅力がちゃんと入っているんじゃないかなと思って。あとは作曲家さんたちにも、「頑張って」と言われて、頑張って書きました。でも、ちょっと恥ずかしいですね、やっぱり。外国語で作詞をするのって、思った以上に難しかったです。
それに、もともとこの曲は韓国の作曲家さんの曲なので、ガイドのボーカルも韓国語になっていて、音の数を合わせるのも難しかったんです。でも、韓国人の表現方法を日本のファンの皆さんに紹介したいという気持ちで作ったので、日本の皆さんが聞くと、変わった表現がたくさんあると感じるんじゃないかと思います。

<B>―歌詞では、彼を「宇宙くん」と表現しているので、ファンが「私が宇宙くんになりたい」とか、自分が宇宙くんだというイメージで聞いているみたいですね。</b>
そうみたいです(笑)。リリースイベントの握手会で、「私はスンヨンちゃんの宇宙くんになりたい」とか、「私が宇宙くんですよ」とか「スンヨンちゃんは私の宇宙よ」とかけっこう言われちゃって。ハハハ。でも、安心しました!皆さんにちゃんと伝わっているんだって。

<B>―「宇宙くん」のPVでは、「SNUPER」のサンイルさんと共演していますが、どのようないきさつで相手役がサンイルさんになったのですか?</b>
すごく後輩だから、一緒に撮影したら、もっと自然な感じになるんじゃないかなと思ったし、「SNUPER」たちとは関係が近いんですよ。アルバムのほうの事務所が同じで、事務所でもよく会う関係なので、普段からあいさつしたり、いろいろな話をしたり。

<B>―今回のアルバムでも、収録曲のほとんどを手掛けているSweetuneさんが、「SNUPER」の曲も手掛けているので、そういう共通点もあるんですよね?</b>
そうですね。Sweetuneさんの曲って、もともとキーが高いので、「SNUPER」たちも苦労していると思って、「私もSweetuneさんの曲を歌うときはキーが高くて、ちょっと難しいから、そっちもそうじゃない?同じでしょ?」とか、そういう話もしたり。Sweetuneさんもそうですし、ダンスのチームも同じだし、共通のスタッフさんもたくさんいるんです。

<B>―そんな「SNUPER」の中でも、サンイルさんだったのはどうしてですか?</b>
サンイル君のことはオススメです(笑)。今回はコンセプト的にサンイル君がいいんじゃないかと。身長の差とか、肌の色とか、顔の感じとか。他のメンバーは、最近アルバム活動のために、髪を赤とか黄色に染めたりしていたんで。あんまり準備が必要ないように、負担がなく軽い気持ちで来て、楽しく撮影して帰れるメンバーにしようと思って、サンイル君にお願いしました。

<B>―スンヨンさんとサンイルさん、2人の雰囲気がすごく合っていますよね。</b>
本当ですか!? うれしいです。私もすごく満足したし、本当に面白かったです。サンイル君とは楽屋も一緒に使って、緊張せずにうまく撮影できたと思います。

<B>―PVの撮影エピソードがあれば教えてください。</b>
サンイル君はお芝居が初めてだったし、他の歌手のPVに出演するのも初めてで、PVの監督さんも、私は「KARA」のときからご一緒している監督さんでしたけど、サンイル君とは初めてということで、緊張しているのかなと思ったら、ぜんぜん緊張していなくて。いたずらしたり、インタビューも上手くできていたので、えらいなって(笑)。

<B>―撮影ではNGなどはあまりなかったですか?</b>
私は撮影中、一度笑ってしまうと、止まらないんですよ。でも、サンイル君はそっちのほうは強くて。だから、私のほうが笑いをこらえられず、NGも出したし、私の顔が見えないアングルになったら、サンイル君のことを笑わせようと思ったのに、サンイル君はまったく笑わず、上手く撮影ができていたので、本当にビックリしました。

<B>―PVはどんなコンセプト、ストーリーですか?</b>
タイトルに合わせて、宇宙をイメージしていますが、私ゴーストとかが大好きで、最後には目が覚めたら彼女がいない、彼氏がいないとか、そういうミステリーな感じにしたいと思って、監督さんと相談して出来上がったんですけど、ドンデン返しがありますね。明るい曲なので、PVまでめちゃくちゃ明るくすると、感じが出ないんじゃないかと思って、ミステリーなストーリーにしました。本当は、もっと怖い雰囲気を入れたかったんですけど、さすがに「それはダメです」と言われてしまって(笑)。色もちょっとゴールドっぽい色になっていて、冬に見たら温かくなれるような、可愛いいPVになりました。

<B>―今回の収録曲では、「彼と私」、「覚えてますか?」もSweetuneさんと共同で作詞をされていますが。</b>
共同と言っても、アイディアとか表現は私が決めているし、韓国語の作詞は完全に私です。私、夜に作詞をするのが好きなので、完成してメールを送るのが、夜中の3時とかになるんですけど、3時半とか4時に返信がきて、「子供っぽい」とか「普通じゃない」と書かれているのを読むと、その瞬間“もう次はやらない”と思うんですけど、ずっとやっていますね(笑)。ショックを受けても、やっぱり正直に言ってもらったおかげで、良いものができていったので、もっと皆さんに届くような歌詞になったと思います。
日本語バージョンの歌詞は、スケジュール的に厳しかったので、手伝ってもらいましたが、よくできたと思います。韓国語バージョンより、日本語バージョンのほうが、歌詞とか録音された声とかもっと明るい感じになったと思います。

<B>―スンヨンさんの可愛らしい声が、曲にマッチしていますよね。</b>
そうですね、「KARA」のときは、明るくて可愛い曲が多かったじゃないですか。可愛い曲は十分やったから、一人のときはカッコいい曲をやってみようと思って、ソロのステージはロックとかバラードをやってきましたけど、ソロのアルバムだから、私に一番似合うコンセプトでいこうと思って、この形になりました。

<B>―先ほど夜に作詞をするとおっしゃっていましたが、やはり夜のほうが静かで集中できるからですか?</b>
韓国で両親と一緒に住んでいるんで、昼はお掃除をしたり、両親がテレビを見たり食事をしたり、あまり静かじゃないんで(笑)。夜になると自分の部屋で、自分だけの時間が作れるんで、夜ですね。
普段から、ドラマや映画のセリフとか本を読んだとき、表現じゃなくて、考え方が面白いなと思ったときは、それを携帯電話にメモしたりしているので、そこからアイディアを広げていったり、一気にフレーズがわいてくるときがあって、スカーっと書いていると、4時とか5時になることもありますね。

<B>―作詞だけでなく、メロディも作ってみたいという気持ちはないですか?</b>
勉強してみようかなと思いましたけど、プログラムのほうがめちゃくちゃ難しくて。私、パソコンとかプログラムに強いと思ったんですけど…。(周りのスタッフが笑い出すと)本当ですよ!カメラとかマシンとかすごく大好きで、そっちも簡単にできるんじゃないかなと思って挑戦したんですけど、やっぱりプログラムは難しくて、いまはちょっと…(笑)。いつか、また挑戦したいと思います。

<B>―楽器などはどうですか?</b>
ギターはときどきやっていますけど、完全な趣味としてやっているんで、人前でやれるレベルじゃないと思いますね。何かきっかけがないと、一生懸命頑張ろうという気持ちにならないから、いまのところは趣味で。もう少し時間ができたら、しっかり準備して、いつかファンの皆さんの前でも披露したいですね。

<B>―恋する女性のことを描いた曲が多いですが、スンヨンさんの恋愛スタイルは?</b>
私は超クールですね。繊細じゃないので、例えば連絡がなくてもあっても大丈夫ですし。私も仕事をしているときは、あんまり連絡したくないんですよ。だから、ちょっと可愛いところが少ないですね(笑)。

<B>―スンヨンさんは女子力が高そうなイメージなんですけど。</b>
ハハハ。料理を作るのは大好きですけど、恋愛はクールになるタイプです。

<B>―片思いについてはどういう考えですか?</b>
私の場合、好きな人ができても、必ず告白しようというタイプじゃないんですよ。だから、片思いは好きですね。そのまま何も進展しなくてもOK。それで終わったら、また他の人に(笑)。
韓国ではお芝居を始めましたけど、ドラマの中でも恋をすることができるし、そういう時間が好きなので、恋はいつもしていたいですね。

<B>―その恋する気持ちが作詞に生かされているというわけですね。</b>
ハイ。本当は私も人生に向かう歌詞とか書きたいんですけど、Sweetuneさんから、「スンヨンちゃんはあんまり苦労して育ったわけじゃないから、まだ早いよ」って言われて。あ~、そうかなって納得しました(笑)。それで、もうちょっと恋愛についての歌詞を書いてみようと思っています。

<B>―ちなみに理想のタイプは?</b>
マネジメント力が高い人。健康管理もそうだし、仕事においても、時間の使い方がちゃんとできている人が好きです。それから、一緒に映画を見に行ったり、カフェに行ったり、スキューバダイビングとか乗馬、運動とかそういう趣味を一緒にできたらもっといいですね。

<B>―外見で好きなタイプというのはありますか?</b>
細かく言ってしまうと、首が長いほうが好きかな(笑)。首が短いと、肩が緊張しているみたいに見えて。だから、全体的に細めの感じ。なぜ首なのか、自分でもよく分からないんですけど、女性でも男性でも、なぜか気に入った人はみんな細めですね。

<B>―新曲を引っさげたリリースイベントがスタートしましたね。</b>
本当に久しぶりですね。やっぱりファンの皆さんがたくさん応援してくださったから、ミニアルバムもできたと思うので、頑張っていきたいと思いますし、今回は私が作詞をした曲がタイトル曲になっていて、これからは、ただの可愛いアイドルのスンヨンじゃなくて、ちゃんと独り立ちができたスンヨンの姿を見せたいですね。

<B>―2016年はドラマ「青春時代」に出演し、次回作は独立短編映画「フレーム・イン・ラブ」ですね。映画はどんな作品ですか?</b>
もう撮影を終えたんですが、15分から20分ぐらいの作品で、完全に作られたキャラクターではなくて、私自身のまま、ドキュメンタリータッチに撮っていて、別れのシチュエーションを切り取ったような作品です。

<B>―お芝居は楽しいですか?それとも難しいですか?</b>
楽しいですけど、「青春時代」と「フレーム・イン・ラブ」は、楽しい恋ができていないんですよ。だから、ことしは作品の中で、可愛い恋愛とかもやってみたいですね(笑)

<B>―今後、女優業と歌手業、どのような比重でやっていこうと思っていますか?</b>
やれることをやろうと思っていますね。チャンスがあれば、お芝居をやるし、作品がない間はレコーディングをしたり、日本のファンの皆さんに会ったり、韓国でファンミーティングをやったり。韓国では雑誌のグラビアの仕事もやっているので、暇がないように、そのときにやれることを頑張ってやろうと思っています。

<B>―あまり休みたくはないですか?</b>
むしろ休むと病気になります(笑)。2日以上、家から出ないとアレルギーが出ちゃったりするんで、ずっと仕事をしているほうがいいですね。完全にワーカホリックです(笑)。

<B>―韓国の記事では、女優ハン・スンヨンという表記をよく目にしますが。</b>
韓国では女優、日本では歌手と書かれることが多いですね。韓国では、最近のお仕事がドラマ「青春時代」なので、女優ハン・スンヨンと表記されるのだと思います。今回のミニアルバムに収録されている「覚えてますか?」は韓国でも発表されたんですけど、寄付プロジェクトだったので、韓国でもいつかアルバムを出したいですね。だから、これから「私は女優です」、「私は歌手です」という区別はないです。両方、私だと思います。本当に忙しいですね~(笑)。

<B>―新年が明けましたが、お正月はどのように過ごしましたか?</b>
家にいました。家のワンちゃんがひざの手術を受けたので、お母さんと私で、ずっとお世話をしていました。毎日病院に行って、注射をしてもらったり、まだ歩くのが不自然だから、トイレまで連れて行ったり、えさとか薬をあげたり、大変でした(笑)。

<B>―ワンちゃんのこと以外では、ゆっくりできたんですか?</b>
ハイ、テレビを見ながら。家で見ると楽しいですね。自分が年末年始の番組に出ていたときは、外で歌ったりしていたので、とにかく寒くて。楽しい思い出というよりは、寒かったので、やっぱり暖かい家で見るのはいいなと思いました(笑)。

<B>―お正月にしっかり充電して、今回日本に来られたわけですね。ファンにメッセージをいただけますか?</b>
初めてのソロのミニアルバムができて、本当にうれしいし、こういう楽しいお仕事ができるのは皆さんのおかげだと思っています。短いといえば短い時間かもしれませんが、皆さんと一緒に頑張っていきたいと思いますし、明けましておめでとうございます!

<B>―ことしはどんな一年にしたいですか?</b>
もっといろいろなことをやっていきたいと思います。作品にも出演したいし、また作詞にも挑戦できればいいなと思っています。たくさんの応援、よろしくお願いします!


 インタビューでは、カメラが好きだと言っていたが、カメラマンが動画用の三脚をセッティングしていると、「それ軽いですか?」と興味津々にいろいろ質問してきて、写真を撮るのは好きなようだが、自分を撮るのは、苦手だったハン・スンヨン。「チェキを自撮りで」とお願いすると、困ったような様子で「実は自撮りが苦手なんです…」と意外な一面も。
大きな目で、声を出してよく笑う姿がとてもキュートだったが、1stミニアルバム「宇宙」のリリースを前に、「ただの可愛いアイドルのスンヨンじゃなくて、ちゃんと独り立ちができたスンヨンの姿を見せたい」と力強く語っていたのが印象的だった。歌手、女優として、どんな表現者になっていくのか楽しみだ。



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